けいさつ ページ4
警察署らしきところにつくとみんなが一斉に降りだしたので、俺も遅れて降りる。
たくさん人がいて声が聞き取りづらい
何かしらわちゃわちゃしていると
さっきの白髪イケメンさんが何か白いものを取り出した。
名刺?
でも文字がほとんどかすれていて読めない。
「何だこれ?」
「名前もわからないじゃん」
みんなが首を傾げる中、俺は別の意味で首を傾げていた。
『…俺のもどうなんだろう』
服の中をあさると、それっぽい感覚的がしたので引き抜いてみる。
ポッケから同じような白いカードが顔を出したのでぼやけた目をこすりながら確認する。
‘FIRSTNAME ?
RESTNAME ◇。¿’
『ワァ…』
全部わからん。
これ、無理かもな
『僕も、これ』
おそるおそる青い髪の警察さんに名刺を見せる。
「えぇ!?!?
ちょっとまってろ?今調べてやるからな…」
警察官がタブレットらしき物をピコピコしだす。
調べられるんだ、と思いながら警察側の答えを待った。
数分後、警察さんの下の方に名前が表示される。
‘空架 ぐち逸’
‘渚 A’
「空架がメガネの方のやつだな!
渚が白髪マフラーのお前の名だ!」
『俺の、名前…』
すると、俺の頭上に渚Aという文字が浮かび上がってきた。
俺の名だ、という安心感
「そうか!ぐち逸とAか!!
ヤッタァぁ!!」
黄色のお面の人がそう言って駆け回る。
「知り合いだったんすかね…?」
『…さぁ』
記憶がないうちはどうも言えない。
ぐち逸さんと首を傾げていると
奥の方でその人が盛大にころんだのが見えた。
すると何事もなかったかのように走り寄ってくる。
元気な人だな…
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