局長補佐はゲーマーです。 (ページ21)

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どうしようページ21

桐鳥「残念ながら、私は何も………」

銀時「そ、うか。なら「ですが、」…………なんだ、」

桐鳥「私、昨日の夕方頃に桂小太郎さんを見かけました。」

なんか様子がおかしかったんですけど、とも付け加える。
正直にそう言えば銀時さんは目を見開いた後、詳しく話せ！と要求してきた。

桐鳥「話すのはいいんですけど、土方さん呼んでいいですか？」

何かわかるかもしれません。

そう言えば銀時さんは渋々承諾してくれた。

銀時「これもアイツのためだ、アイツのためだ…………よし。」

桐鳥「アイツ？」

銀時「ヅラ。」

そう言えば、どうしてここまで必死なのか。

その疑問を投げかければ、

銀時「なんか嫌な予感がしてな。」

と。

強い人は勘が鋭いのかしら。

土方「で、俺を呼んだ、と。」

桐鳥「すみません、お仕事中に」

気にすんな、とタバコを吸う土方さんはなんか…………やつれてる？気がした。

桐鳥「と、言うわけで、なんか情報ないですか？」

土方「今のとこは、な。だが、近いうちに討ち入りが入るだろうよ。場所は山奥だが攘夷志士の出入りが多いらしい。今のところ山崎に情報収集してもらっている。」

そこは江戸の隅っこにある小さな村だった。
山の中にあるためか、人口は少ないと思われる。攘夷志士が隠れるには良さそうな場所だ。

桐鳥「………………だ、そうですよ。どうします？」

銀時「討ち入りの理由、なんかあんだろ？」

鋭い視線を土方さんに向ける銀時さんは、別人のように見えた。

土方「………攘夷運動の活発化が1番の理由だ。一昨日に爆発テロを起こそうとしていた野郎を捕らえて聞き出したんだよ。そしたらそいつァ…………もう計画は始まっている、と」

その計画は、彼らの憎むものをすべて破壊するというなんとも子供のような計画だった。

銀時「憎む………攘夷志士からすりゃあ、それは」

銀時さんが胡座を組み直した時だった。

『__________カチッ』

その音は私だけでなく、土方さんや銀時さんにも聞こえていたようだった。
私たちは会話をやめ、耳をすませた。

『ピッ、ピッ、ピッ、ピッ』

桐鳥「…………お2人、この音は………？」

銀時「…………………………俺の、真下。」

畳を持ち上げればやはり。

小型の時限爆弾。

「「「はぁあぁあああああああぁああああああああああああああああああぁぁぁ！？」」」

残り時間、あと8秒。