私、いらない子なんだって。【青葉城西】

いらない子が2人 ページ2

翌日、昼食time








右を見れば新田ちゃんと、国見くんと金田一がわいわいしながら弁当を食べている。




大人っぽくてしっかり者の新田ちゃんは、同じ1年の選手の保護者的存在。









左を見れば小崎ちゃんが先輩方にちやほやされてる…。





可愛らしくてドジっ子な小崎ちゃんは、先輩から甘やかされる。









私はベンチに１人座っている。









なんだこの疎外感…。





別に話せないわけじゃないのに、



私と皆の間には高く頑丈な壁がある気がする。








きっと私がいてもいなくても何も変わらない。





特別必要って訳じゃないし、大切って訳でもない。





あぁ、私って、いらない子なんだ…。







青葉城西バレー部員にとって私は必要ない。






それでも、部員たちはチラチラとこちらの様子を伺ってくる。







私が1人でいることを皆が気にするなら、

私はここにいない方がいいのでは？



その方が気を使うことはないし、思う存分楽しめるだろうしね。









頭ではそう思っているのにそれを実行しないのは、






『きっと心配してくれている』






心の奥底でそう期待しているからだろう。







国見｢Aもこっち来たら？｣




ほら、ね？

心配してくれている。




｢あ、私食べ終ったからもう教室戻るね｣





変わることが怖いのか、
毎回、そのチャンスを逃してしまう。






相手から来てほしいくせに、自分から突き放しちゃうんだ。

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