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赤葦君にこっぴどく振られた日、私は家に帰って1日中泣いた。









「こんな前髪長かったんだ…気付かなかった」









ふと自分を鏡で見ると、それはもう酷い不細工が写ってた。こんなんじゃずっと幻滅されたまんまだ









それに1日考えて思ったんだ。赤葦君は赤葦君だから。どんな赤葦君でもいいと思えるのは好きだからなんだろうな









「よしっ!!」








頬を両手で叩いて、やる気を出す









「まだ諦めない!!好きだもん!」









誰に言う訳でもないけど、言ったら少し楽になった。









ジャキ









「っあ〜〜!!!切りすぎた…!」







ー次の日ー






「おはよう!」








少し緊張したけど、教室のドアを勢い良く開けた。








誰ってなって、そりゃそうだ。








伸ばしてた髪の毛は高い位置にぜんぶ持って行ってポニーテール









長かった前髪は眉の少し下辺りまで切って








スカートの丈も二回折って膝上に









少しアイメイクだけして行ったらそりゃあなるよね…









「えっ、A!?気づかなかったわ…また随分と変わって…」







「お前そんな可愛かったのかよ」








普通に照れる。







「えっ、あんた誰」








仲の良い友達にそう言われて苦笑が漏れた。









ー昼休みー




「A!今日は屋上で食べない?天気良いしね」




「いいよー、その前に購買寄っていい?パンとか買いたい」







そして来た購買。予想はついてたけどめちゃめちゃ混んでる







「(うう…混んでで中々…!)」






焼きそばパン最後の一個じゃん!







なんとか手を伸ばした先にはもう一つの手が。








「…あ」





「えっ…」








…会いたくなかったな

あ→←あ



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作者名:ゆい | 作成日時:2015年11月24日 2時

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