か ページ3
赤葦君にこっぴどく振られた日、私は家に帰って1日中泣いた。
「こんな前髪長かったんだ…気付かなかった」
ふと自分を鏡で見ると、それはもう酷い不細工が写ってた。こんなんじゃずっと幻滅されたまんまだ
それに1日考えて思ったんだ。赤葦君は赤葦君だから。どんな赤葦君でもいいと思えるのは好きだからなんだろうな
「よしっ!!」
頬を両手で叩いて、やる気を出す
「まだ諦めない!!好きだもん!」
誰に言う訳でもないけど、言ったら少し楽になった。
ジャキ
「っあ〜〜!!!切りすぎた…!」
ー次の日ー
「おはよう!」
少し緊張したけど、教室のドアを勢い良く開けた。
誰ってなって、そりゃそうだ。
伸ばしてた髪の毛は高い位置にぜんぶ持って行ってポニーテール
長かった前髪は眉の少し下辺りまで切って
スカートの丈も二回折って膝上に
少しアイメイクだけして行ったらそりゃあなるよね…
「えっ、A!?気づかなかったわ…また随分と変わって…」
「お前そんな可愛かったのかよ」
普通に照れる。
「えっ、あんた誰」
仲の良い友達にそう言われて苦笑が漏れた。
ー昼休みー
「A!今日は屋上で食べない?天気良いしね」
「いいよー、その前に購買寄っていい?パンとか買いたい」
そして来た購買。予想はついてたけどめちゃめちゃ混んでる
「(うう…混んでで中々…!)」
焼きそばパン最後の一個じゃん!
なんとか手を伸ばした先にはもう一つの手が。
「…あ」
「えっ…」
…会いたくなかったな
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作者名:ゆい | 作成日時:2015年11月24日 2時