46話 ページ46
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12月25日。
それだけでいつもとは違う、特別な1日になる気がするの。
A14時ぐらいにはいけそう!
誠也ん。迎え行くから待ってて
彼からのメッセージを見返して、時間を確認しての繰り返し。
胸がそわそわと落ち着きなくって、会いたくて待ち遠しくて。
可愛いって思われたくて今日のために考えた服も髪型も準備万端。
……ちょっと早いしまだ連絡きてないけど、下で待ってようかな。
コートを羽織り、鏡の前でくるりと1回転。
軽く前髪を整えて最終確認。
『……よし』
プレゼントを丁寧に鞄の中へ入れて、外に出る。
いつもだったら家に戻らせようとしてくる冷たい風も、今日だけはお役御免。
私のるんるんには勝てません、残念でした。
『あれ、』
エントランスを出て目に入ってきたのは、車にもたれている彼の姿。
慌てて駆け寄る私に気が付いたのか、顔を上げてスマホをズボンのポケットにしまった。
『な、なんでもういるの！？』
末「オフで暇やし、早めに着いとこかなって」
『LINE送ってよ！』
末「急かすん嫌やったから」
いつから待っていてくれたんだろ。
聞いたところで「ついさっき」とか返されちゃうのが目に見えてる。
何も言えずにただ唸っていると、彼が困ったように苦笑した。
末「俺が勝手にはよ来ただけやで」
『……冷えちゃうじゃん』
末「あー……ほんならAがあっためてや」
そう言い手首を掴んだ彼は、私の手のひらで頬を包みこむ。
私より背が高いくせに上目遣いで覗き込み、余裕そうにこっちの反応を待っているのがずるい。
猫みたいに擦り寄ってくるいつもは見せない甘えたな彼に、胸がいっぱいで、苦しくて、それなのに幸せが溢れかえってる。
末「Aあっつ。笑」
『せ、誠也くんが冷たすぎ……あれ？』
悪戯が成功したみたいに笑った彼がポケットから何かを取り出す。
『カイロ？』
末「今日ほぼ室内やしいらんかなぁとも思ったんやけど、一応持ってきてん」
「どっかの誰かさんが冷え性やから」と付け足した彼は再びカイロをポケットにしまい、助手席のドアを開けてくれる。
末「どしたん？」
『好きすぎて、キャパオーバー……』
末「はよAとデートしたいんやけど。笑」
『のる、のります』
クリスマスデートは始まったばかり。
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ゆの(プロフ) - oshige127さん» 何回も読んでもらえるの嬉しいです😊 デレ期到来…ですかね♡ 甘々な2人の関係を乞うご期待です！ (2022年11月24日 21時) (
レス) id: a2597d3538 (このIDを非表示/違反報告)
oshige127(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませていただいてます！なんなら何回も読み返してます！最近の末くんのデレデレ具合はなんなんですか〜（笑）一生のお願い真剣に考えます！笑 (2022年11月24日 10時) (レス) id: c6522ef373 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - 3さん» ぜひ何回でも！毎回とっても嬉しいです♡ (2022年10月14日 2時) (レス) id: a2597d3538 (このIDを非表示/違反報告)
3(プロフ) - 何回もコメントすみません！めっちゃわかります焦ったい感じがたまらないんですよね楽しみにしてます！！ (2022年10月13日 13時) (レス) id: 050b62ae5b (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - 3さん» 第三者目線だと「はよくっつけや！！」ですが当人たちには全く伝わっていない感じが好きでして。笑 もうしばらく皆さまにはもだもだしてもらいます。笑 コメントありがとうございました！ (2022年10月13日 3時) (レス) id: a2597d3538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆの | 作成日時：2022年7月17日 2時
