私が好きになった人は芸能人

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文哉side



「なんで、笑ってるんですか。
　
　私自己紹介しただけですけど？」


次は、不思議そうな顔してる

可愛い


彼女に可愛いと言ったら

どんな顔をするのだろう...

見たい！


よしっ言っちゃえい！


『ごめんなさい、1人百面相している

　 田辺さんが可愛いくて』



あっ顔真っ赤にして照れてる

可愛い



照れていると思ったら

急に顔を下げて、黙々と作業し始めちゃった



...そんな彼女の顔を見ていたら、

急に目があった

そして



「高橋さん、染み抜き終わりました」


と言った


その瞬間



俺の心臓がギュンっていった



不意打ちの笑顔は、ずるいって




可愛いすぎる...


はっ！


早くお礼言わないと



『わっきれいに抜けてる！

　 ありがとうございました。
　
　この後仕事があったので本当に助かりました』


A「いえ、お役に立てて良かったです」


A「あの、そろそろ休憩終わるので、

お先に失礼しますね。

お話出来て楽しかったです。では」



『はい、本当にありがとうございました』



もうお別れか、



どんどん彼女と離れていく



彼女ともっと話したかったなぁ



そう思っていたら、勝手に声が出ていた



『待って！』



そういうと


彼女は、



不思議そうな顔しながらも


足を止め、振り向いてくれた



きっと、忘れ物したかな？とか

思っているのだろう



そんな彼女の元まで走っていった




そして、


カッコ悪いかもしれないけど


また、彼女と会いたいから



お礼を口実に連絡先を聞いた



『あのさっきのお礼したいので

　 連絡先教えてくれませんか？』


勇気を出して言ったが


A「え、お礼なんていいです。
　
　 やりたくてしただけなので」


謙虚に彼女はそう言ってきた

でもここで、負けちゃだめだ



『そんな、本当に助かったんです。

　 お礼させてください』



A「そこまで言うのなら、お願いします」



『はい！』


やった！

無事、連絡先をゲット


彼女も少し嬉しそうにしてるように見えた

その事が嬉しくて、

つい、意地悪した


グイッ

『またAさんと会えるの楽しみにしてます』


そう耳元で言うと


真っ赤な顔しながらも笑顔で


「またね」


と言って去っていった


　
なにこれ

可愛いすぎる

こっちが仕掛けたのに

やり返された気がした

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