『みんなを救って生きたい』それが転生チート美少女の願いらしいです (ページ7)

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運命４ページ7

太「（人１）」

『…何』

太「話聞いてた？」

　何か私に話しかけていたらしい

『ごめん、聞いてなかった』

太「はぁやっぱりね。じゃ、とりあえず行くよ」

『え、嫌だ』

　しまった。思わず声に出てしまった

　だってこれから中也とのけんかに巻き込まれるんだよね？

　嫌に決まってんじゃん←

太「良いから行くよ」

『何でさ』

太「だって暇でしょ」

『確かに暇だけど、』

太「じゃ、行くよ」

　ちょ、待って！

『助けてよ！森さん！』

森「はは、まあ頑張れ～」

　そうして、治に手を掴まれて引っ張られた

『で、噂の先代首領のこと？』

太「わかってんじゃん」

『まあね、少し聞いたくらい。…というかもう手を放していいんじゃない？』

太「…嫌だね」

　はぁ、まあいいか

『ねえ、擂鉢街ってどこ？』

太「…」

　※そのあとずっと手を放してもらえなかった。

　擂鉢街とは言葉通り擂鉢のような形の街だ。そしてかつて此処で大きな爆発があった

　直径２㎞の大きな爆発は、人も家も何もかもを凡て吹き飛ばした

　そしてできた荒野に勝手に人が住み始めたらしい

　表社会から追い出された、または最初からいないことにされた者たちが住んでいる灰色の街

『歩きながらよく読めるね…てか、帰っていい？手も繋がれたままだし』

太「駄目。僕一人だけにするつもりかい？」

『…分かったよ。』

広「…太宰さん、幸田さん。あまり先に行きすぎませんよう。

　私が護衛しているとはいえ、この辺りは抗争地域。何が起こるか判りませぬ」

　そういやそうだった。確かに銃声が聞こえるような気がする・・・

　二人は何かを話していた。そういや私最近人の話聞いていない気がする…