ジャニスト〜短編集〜３

神ちゃん(胃腸炎) ページ6

神山side


｢うっ...いたっ...。」


今、楽屋におるんやけどお腹の痛みと吐き気がダブルで襲ってきてめっちゃしんどい。


いつもならみんなにバレへんように隠すんやけど今はほんまに助けてほしい。


よく｢もっと甘えてええよ。」｢もっと俺らの事頼ってな。」とか言われるけど、正直甘え方も頼り方も分からん笑


そんな事考えてる間にどんどん辛さが増してきた。


隣にしげがおるんやけど...どうしよ。


しげに言うべきか、それとも何も言わずにトイレに行ったほうがいいのか...。


でもトイレ行くまでに吐いちゃいそうやからここは言うべきやんな。


｢しげ...。」


大｢ん...どうした？


えっ気持ち悪いんか？！」


｢助けて...。」


大｢ちょ、待ってて！！



淳太！ゴミ箱取って！！」


淳｢え、はいっ。


って神ちゃん大丈夫か！」


｢...うっ...。」


もう喋ったら出てまうから首を横に振るしかなかった。


大｢よし、神ちゃん。全部出してええで！」


でも、ここで吐いたら迷惑かけてまうよ。


大｢迷惑とか思ってないで？

それとも吐けないんか？

ちょっとごめんな〜。」


そう言って俺の背中を強く叩いた。


｢うぇっ...おぇ...うっ...ハァハァ...。」


全部吐いてもうた...。


｢ごめっ...ここで吐いちゃって...。」


大｢何言ってんねん！そんなん平気や！

おっと...神ちゃん...？」


吐いて体力を使ったら一気に眠気が襲ってきた。




そのまましげにもたれ掛かって眠りについた。

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