◆Surprisingly for the first time ページ11
「Aさん、ここです！」
『わ、お洒落！』
千冬が高校に入学してから数日。
そして私と千冬が付き合い始めて数日。
私たちはとあるカフェに来ていた。
「ここ、パンケーキが美味しいって評判なんスよ！」
『へぇ〜、千冬よく知ってたね？』
「へへ、」
店内に入ると、内装もお洒落だった。
ブラウン基調で、落ち着いた感じだ。
「いらっしゃいませ〜！お二人ですか？」
「はい」
「でしたらあちらどうぞ〜！」
通された席に座り、メニュー表を見る。
『うわ〜、どれも美味しそう…』
「そっスね…迷いますね」
チョコバナナも美味しそうだし、
キャラメルも美味しそう。
「Aさん、どれにします？」
『うーん…チョコバナナとキャラメルで迷ってる…』
「じゃあ、Aさんチョコバナナ頼んで下さい！
オレはキャラメル頼むんで」
すいませーん、と店員さんを呼ぶ千冬。
『え、いいの？』
「オレも食べたかったんで」
チョコバナナとキャラメル一つずつ、と
千冬は店員さんに言ってくれた。
そして数分後、パンケーキがテーブルにやってきた。
「うわ、美味そう！」
『ね！じゃあ…半分コ、する？』
私が千冬にそう言うと、ハイ！と笑った。
『うわ、チョコバナナうま』
「キャラメルも美味いっスね！」
『ほんとよく知ってたね、このお店』
私がそう言うと、千冬は食べる手を止めた。
『…千冬？』
「…実は、調べたんです。
デートとかした事なかったから、いいとこないかなって…」
顔を赤くしながら、ぼそぼそっと呟いた。
『…ふふ、ありがと』
「喜んでもらえたなら、良かったです！」
私のために調べてくれたり、
私のために2種類頼んで半分コしてくれたり、
千冬は本当に優しくて、カッコいい。
千冬といるこの時間だけは、
きちんと千冬と向き合わないとダメだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1502人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉子(プロフ) - 重岡ゆう毅さん» わぁ…!!楽しみにしてますね(*´∇｀*) (2022年4月2日 22時) (
レス) id: e12f476466 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - なつきさん» 続編出せてなくてすみません(^-^; 単行本を読み進めてはいるのですが、今後の展開をもう少し把握してからの方がお話書きやすくて…。内容考えてきてはいるので、もう少しお待ち下さいm(__)m (2022年1月12日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - 高校生編見たいです（ ; ; ） (2022年1月11日 1時) (レス) id: 337fb59863 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - 莉子さん» 実は本編の続編がこの夢を見ていたところから始まる予定です（´-`）.｡o０なのでここで完結、ではないので安心してください！ (2021年11月7日 22時) (レス) @page28 id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - え…夢オチ、、ってことですよね、？ (2021年11月7日 8時) (レス) @page28 id: e12f476466 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：重岡ゆう毅
| 作成日時：2021年9月22日 21時
