七人目の創設メンバー２【東京リベンジャーズ】

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「あん？まだ懲りねぇのかクソガキ」

「“まだ懲りねぇ”だと？
それだけが取り柄なんだよ」




行くぞ！と花垣は大寿に立ち向かった。

しかし、殴られ続ける一方で、
顔は血だらけで目もパンパンに腫れている。




「…何発殴らせれば気が済むんだ」

「…負けねぇぞ」



花垣は、どうしてそこまで必死になれる？
自分の事でもないのに、花垣は……



「なんで…そんなに頑張んだよ？弱ぇくせに！
もういいよ、いい加減にしてくれよ！」

「もういい、タケミっち。オマエはよく頑張ったよ。
オレらの負けだ」



すると花垣は首元に手をやり、
何やらネックレスを握っている。



「大寿…オマエを倒して、黒龍をもらう！！」

「タケミっち…」

『花垣……アンタ、凄いよ……』





花垣はなお殴られ続ける。
何度殴られても、諦めなかった。




「やめろよタケミチ、オマエはっ、なんも変えれねぇんだよ！」

「…違ぇよ八戒。“変えれねぇ”のはオマエだ」




フラフラになりながら、
殴られ、拳を振るい、また殴られ。

花垣は叫びながら戦い続けた。




「もういいよタケミチ！！マジで死んじまうぞ！！」

「あぁああ！！！」




しかし、花垣が振るった拳が、
一度、確かに大寿の頬にヒットした。

それと同時に花垣も殴られた為、後ろへ吹っ飛んだ。



「ちっ、痛くも痒くもねぇ……」



そう呟いた大寿だったが、
その場に膝をついて崩れた。







「タケミチ…もう…やめろって…」

「…未来を変えれるなら、命を賭ける価値はあるだろ？」
　



…未来を、変える？




「八戒…頑張る事は辛くねぇよ。
一番辛い事は…“孤独”な事だ」

『！』





　




孤独な、事。









「なんでも話せよ八戒。オレら、友達だろ？」









花垣の言葉は、
スッ、と胸に深く響いた。

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