◆31 ページ32
「場地さん…?」
「嘘だ……」
「場地さぁぁん!!」
千冬の泣き声が響く中、
マイキーは再び一虎を殴り始めた。
このままじゃ、本当に一虎を殺してしまう_____
「あぁあぁあ!!!」
雄叫びをしながら、
花垣がマイキーの前に両手を広げて立ち塞がった。
「どけ…テメェも殺すぞ」
「もうやめましょう!マイキー君!!」
花垣はそう言うも、マイキーに殴られる。
「場地君はこんな事望んでねぇよ!!」
「テメェが場地を語んじゃねぇよ」
「場地を語んな?
死んじまったんだぞ場地君は!!」
花垣はヨロヨロと立ち上がり、学ランを脱いだ。
その拍子に、ぽとりと何かが落ちる。
「なんでわかんねぇんだよ!?
場地君が何の為に死んだと思ってんだよ!?
二人の…東卍の為だろ!?
場地君は一虎君に殺されるんじゃなくて……
自決する事を選んだんだ!!」
『…あー、やば』
どうしよ、
なんか、視界がぼやけてきた。
「場地君は一虎君に負い目を感じてほしくなかったから!!
マイキー君に一虎君を許して欲しかったから。
みんなが大好きだからその決断をしたって……
なんでわかんねぇんだよ!!!」
花垣は涙と鼻水を垂らしながら、
そうマイキーに強く訴えた。
「タケミっち。
このお守りを…どこで…?」
「…集会の時、神社で拾ったんですよ……」
『…お守り、』
そのお守りは、
あの日私がマイキーに投げつけた物と同じで。
「場地…ずっと持ってたのか…?
“あの日”のお守りだ」
_____オレらの全てをオマエに預ける。
_____時代を創れ、マイキー。
その瞬間、二年前の夏の出来事が頭に浮かんだ。
1520人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
重岡ゆう毅(プロフ) - ありんこ。さん» オチはまだ正確には決めてませんが、マイキー寄りにはなるかと思います! (2021年8月28日 18時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
ありんこ。 - これってマイキーオチですか? (2021年8月28日 11時) (レス) id: 568604ada5 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - ななつじさんさん» ななつじさん、コメントありがとうございます!すみません訂正しますね(*_*) (2021年8月25日 0時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
ななつじさん(プロフ) - こんばんは 面白く読ませてもらってます!誤字見つけたので失礼します お名前なのですが「稀崎」じゃなくて「稀咲」ですよー! (2021年8月24日 23時) (レス) id: 123c3d7a14 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:重岡ゆう毅 | 作成日時:2021年8月19日 22時