七人目の創設メンバー【東京リベンジャーズ】

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「殺っちまえ！！」



芭流覇羅の幹部の一声で、
大勢がマイキーの元へ向かう。



「大将首殺ったぞコラァァ！！」



そのまま鉄パイプを持って、
マイキーに襲いかかる。



と、その時。



　









稀咲が、そいつの顔面を殴った。
まるで、そこに来ることが分かっていたかのように。



「東京卍會、参番隊隊長稀咲鉄太。
大将はウチの隊が責任持って守らせてもらう！！」







『…あは、そういう事ねぇ』






自分の手下を使って、
マイキーを守って良いとこ見せようって？

東卍からの信頼を得ようとしてる訳だ。






『バケモンだねぇ、稀咲』






東卍の奴らもざわつき始め、
ケンチンも稀咲を讃えている。









でも、そんな雰囲気を破ったのは、









「この時を待ってたぜ、稀咲！！！」









鉄パイプで思い切り稀咲を殴った、場地だった。



「場地が稀咲をやっつけたぞ！！！」

「稀咲ぃぃ！！
ツラがわかんなくなるまでブン殴ってやるぜ！！」








…そうか。

場地は稀咲の目論見を分かった上で、
“わざと”芭流覇羅に入ったんだ。





「やめろ場地！！」

「オレらはオマエを連れ戻しに来たんだぞ！！」




ケンチンと三ツ谷の声に反応した隙に、
稀咲の連れに襟を掴まれ投げられた。

私はすぐさま場地の元へ走り、
場地の下敷きになって車に背中を打ちつけた。



「っ、A？」

『っ痛ぇ……場地、大丈夫〜？』

「…あんなので怪我するほどヤワじゃねぇよ」



車って意外と痛いんだなぁ、なんて、
この場に似合わない事を考えた。



「ブンブンブンブン、
オレの周りを嗅ぎ回ってるハエだ。叩き殺せ」



“嗅ぎ回る”
やっぱり稀咲は、なにか目論見があるんだ。



稀咲と場地がやり合う、
そんな時に場地の前に一人の男が立ち塞がった。

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