陸拾肆話 ページ16
伊「…で、
ふぅん、そうか、ふぅん…陸ね、一番下だ、上弦の。陸とはいえ上弦を倒したわけだ。実にめでたい事だな。陸だがな。褒めてやってもいい」
え、ここに来てまだネチネチ言う?
伊「左手と左目を失ってどうするつもりだ。
…たかが上弦の陸との戦いで。
復帰までどれだけかかる。その間の穴埋めは誰がするんだ」
『…たかが?』
確かに上弦の中では一番下だ。
けれど戦いに参加してない奴に言われたくは無い。
伊黒を睨むと、
宇随さんにやめろ、と言われた。
宇「俺は引退する。さすがにもう戦えねぇよ。
お館様も許して下さるだろう」
伊「ふざけるなよ、俺は許さない。
ただでさえ若手が育たず死にすぎるから、
柱は煉獄が抜けた後空席のまま。
お前程度でも居ないよりはマシだ。死ぬまで戦え」
『なら伊黒が優秀な若手を育てれば良いじゃない。
貴方だって継子は居ないでしょう?
どうして貴方にそこまで言われなきゃいけないの』
伊黒としばし睨み合う。
少しするとふん、と顔を逸らされた。
宇「いや、若手は育ってるぜ。確実に」
『弱い隊士ばかりじゃない』
ここにいる、炭治郎達のように。
伊「…ここでお前らが何を言おうが、関係ないね。
とにかく怪我を早く治せ。明日には治せ」
いや無理に決まって_______
『…あ、れ、』
宇「A…?」
…何だろう、
急に力が______________
そのまま私は意識を手放し、
深い眠りに落ちていった。
宇「っと…」
伊「何だこいつは。急に倒れやがって…。
柱として恥ずかしく無いのかね」
宇「こいつもそこそこの怪我なんだよ。
お前はいっつもネチネチしつけぇなァ」
伊「そんなに心配して、まるで氷雨を好いているみたいだな」
宇「まー、あの生意気さが無ければ嫁に迎えたかったな」
そう言う宇随の顔は、
いつになく優しい顔だったと、伊黒は語る。
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黎音(プロフ) - 無残じゃなくて無惨ですよ (2021年2月22日 15時) (レス) id: 9cf40aceea (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです( ; ; )頻度は遅いですが今後も頑張ります! (2021年1月24日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新待ってました(^^) これからもお体に気をつけながら頑張ってください! (2021年1月24日 18時) (レス) id: 290c57f129 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - サニーさん» コメントありがとうございます!更新頻度が落ちてはいますが、これからも頑張っていきますm(__)m (2021年1月5日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
サニー - 続編も、最高ですっ!!これからも、頑張ってください!!あなたのいちファンとして、ずっと応援しています! (2021年1月4日 23時) (レス) id: e40d74d461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:重岡ゆう毅 | 作成日時:2020年12月7日 20時