口が悪くて何が悪い (ページ33)

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江口side

江口「うめぇえええええ！」

母「そう？良かった(笑)」

「お母さん、相変わらず料理上手だね(笑)」

母「ありがとうねぇ。」

父「仕事はどうだ？最近帰ってこなかったから、
少し心配してのぉ。」

「上手くいってるよ。江口先輩のお陰もあってね。」

母「あら、いつもありがとうねぇ。
これからもAをよろしくねぇ。」

江口「お任せ下さい！」

「ぇ〜、ちょっと任せられないかもですなぁ。」

江口「酷いぃぃい！」

父「ふぉっ(笑)仲が良くて何よりじゃ。
Aはツンデレなところがあるからの。」

「うるさいなぁ！(笑)」

江口「まじ分かります。」

父「じゃろ？ふぉっふぉっふぉっ(笑)」

「もーーー！」

ま、そういう所が好きなんだけどな。

「ごちそうさま。」

江口「ご馳走様でした！」

母「2人とも綺麗に食べたねぇ。
明日はお出かけかい？」

江口「はい。近くの服屋に。」

母「そうかい。気をつけて行ってきてねぇ。」

江口「ありがとうございます。」

「…狭いですけど大丈夫っすか？」

江口「大丈夫だよ。」

「そっすか。」

江口「やっぱり田舎っていいよなぁ。」

「ですね。」

江口「なんだよそっけねぇなぁ。」

「いやそれ以外何返せばいいんすか。」

江口「…でもほんと、両親2人ともいい人だな。」

「本当にそう思います。
でも、だからこそ不思議なんすよね。
どうして私の小さい頃の記憶が殆ど無いのか。
小一からの写真は一応あるんすけど、
私が覚えてるのは中3からなんです。」

江口「そうなんだ…」

「なんか１回引っ越したんですよ、どっかから。
多分そこら辺からの記憶はあるんすけどねぇ。」

江口「…考えても仕方ねぇよ。
でもさ、引越したから、受かっためっちゃ頭いい高校に
通学しやすくなったんだろ？」

「頭いいかは別としてまぁそうですね(笑)」

江口「結果オーライなんじゃねぇの？」

「…たしかに(笑)」

江口「落ち着いたか？」

「…え？」

江口「なんかお前、そわそわしてただろ。」

「……」

江口「暗いのが怖いとか？(笑)」

「なっ、べ、別にっ、！」

江口「…ごめん。茶化して悪かった。
無理すんなよ。いつでも俺は居るから。」

さっきから、部屋を暗くしてから、
Aは怯えていた。何故かは分からないけど。

「…ありがとうございます。
もう寝ましょう。明日、早いですよね。」

江口「おう。」

「おやすみなさい。」

江口「…おやすみ。」