【イナクロ】～あの人の姉はエルドラドにいる優しいのかわからないウザい系少女でした～ (ページ41)

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番外編の消去２ページ41

エイナムがAちゃんをmy leaderと呼ぶわけ

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エイナムside

｢どうしてですか｣

『…?』

目の前の彼女は、いつもの微笑みで首を傾げる

｢どうして俺を、庇ったりしたんですか｣

『!』

つい先程の任務でのこと
今日は彼女とペアで動くことを命じられていた

彼女のことを心のどこかで認めていなかった俺は、自分でも分かるほど身勝手な行動をした

そんな俺はターゲットに見つかり襲撃を受け、そうになった。

俺は無傷だ

彼女が俺を庇ったから。

そして彼女は怪我を負った。

全部、俺の責任だ

｢貴方はエルドラドにとって大切な存在。なのにどうして無茶をするんですか。どうして…どうして俺なんか庇ったんだ!あなたの命は俺なんかよりよっぽど大切なのに…!!｣

彼女は少し驚いた顔をして、俺を見つめる

そしてふっと笑って口を開いた

『そんなの、決まってるじゃないですか』

｢!｣

『＿＿＿＿あなたも私の大切な人ですから』

効果音がついてもおかしくないほどの笑顔で、彼女はそういった

｢は…っ…?｣

『少なくとも私は自分の命より、貴方の命の方が大切だと思います』

｢……｣

『……もう。そんな顔しないでくださいよ』

俯いたままの俺にしびれを切らしたのか、彼女は俺の頬に手をそえた

｢っ!?｣

その反動で自然と顔が上がる
目の前には吸い込まれそうな青い瞳

『いいですか?私は今貴方より上の立場にいます。あなたを生かすも殺すも私の自由』

｢……｣

『貴方は今、"私の"エイナムです。だからあなたの命の重さを決めるのは私です』

彼女の言葉に目が丸くなる

…"私の"、か

｢…随分と横暴ですね｣

『貴方はこうでもしないと折れないでしょう?』

彼女は呆れたような表情を浮かべて、俺からそっと離れた

彼女は本当に優しい人なのだと、強いのだと分かった
そんな彼女を認めずに反発している自分が急に情けなくなる

『それで…さっきの返事は?』

彼女がいたずらっぽく笑う

俺は彼女の瞳をすっと見つめて言った

｢……yes,my leader(私のリーダー)｣

私の。俺の。

俺だけの、リーダー

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個人的ですがこの2人が結構好きです

エイナムさんの一人称が俺だと知ってかなり驚いた件