【文スト】愉快な幽霊少女

〃(？？視点) ページ19

今日は特に依頼と云う依頼が無かったので何ら理由もなく
ふらふらとヨコハマの街を歩いていると、





バタッ





聞き間違いか否か。鈍い音が聞こえた気がした。





しかも恐らく私の目の前で。








「キャー！！」そんな声が周りからした。





私は珍しく少し焦りながらもその人に近付き、脈を確認した。





脈は....動いている。心臓も、心拍の音が何故か速く聞こえてくる。





心なしか、この人の息も荒く聞こえる。





(これは....もしかすると、)





私はその人をあまり負荷をかけずに後ろに抱え込み、そして走った。





今日の気温は最高で38c°。地球温暖化が始まっているのも相俟ってか、
兎に角気温が異常に高い。





だから急に倒れ込む人も珍しくはないが、まさか私の前で
倒れる人がいるとは。しかも(恐らく)真上から。





それともう一つ。恐らくこの子は風邪を引いてる。インフルエンザ並の。





季節外れな風邪だが、恐らくは最近周りで色々と起こりすぎてそれに
影響したのか、先刻言った季節外れの風邪の二つだ。





でも今はそんなことを考えてる場合じゃない。





(兎に角この子の安否を早急に確認しなければ。)





そう思いながら走っていると、いつの間にか目的の所へと
着いていて、私は医療班の人達にゆっくりとその子を手渡し、
他の人達に事情を話しながら何とか任せられるよう説得した。









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__そしてその子が目覚めたのは数時間もしないうちだった。



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