《第1弾》ブーゲンビリア〜M.Tasuku ver〜

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「…」

あ、あれ？！

私、こんなに頑張って言ったのに無視！？


ちょっと悲しくなって翼の首に顔を埋める


…熱くない？

恐る恐る翼の顔を除き込めば真っ赤！

「え、え？！私へんなことした！？」


「アーヤ…かわいすぎ…」

口を腕で覆って照れてる


私、ドキドキさせられた…！


満足感MAX

「アーヤ」


「ん？」

翼はソファーから降りて絨毯(じゅうたん)の上に寝そべる


それで私もそのとなりに同じようにねそべった


「アーヤ」

コロンとこっち向きに横になって私を見つめる


「なぁに」

「好き」


今までこっちを見ていた瞳をフッとそらしてぎゅうと抱き締められた


「好き」

翼の心臓の音が聞こえて一緒にドキドキとなる


「大好き」


ぎゅうううと抱く力が強くなっていく


なんかあった？

って聞こうと思ったけど、


「私もだよ」


と返した


しばらくして私を離した


「ちょっとめんどくさいこと言ってもいい？」


子犬みたいに私を見上げて心配そうにきく



「いいよ」

ドキドキなる心臓を抑えて冷静を装う


「最近…アーヤが嶋中と仲いいから…ちょっとなんか…」

翼にしては歯切れの悪い言葉


…もしかして

「嫉妬した？」



明らかに動揺してる翼をみて思わず笑みが漏れる



だって、そんなに私のこと好きなんだって嬉しいんだもん


「私は翼にしか抱きつかないし、キッ…ｷｽしないし…！

とにかく翼だけなの！」



カァァと顔を赤くしてく翼


「ほんとに？」


「もし、他の人としたら浮気って思っていい！翼以外にはしないよ！」



「アーヤ、俺も大好きだよ」

…もしかして私、すごく、恥ずかしいこといった？


「もうほんと好き。
今日は久しぶりに一緒だし…ね？」


さっきまでの動揺はどこへやら

ニヒルに笑って私を惑わす

「アーヤ、好きって言って？」


「やだ！」


「じゃあ、今日は好きって言うまで寝かせないかな」



えぇ！？


「すっ…「はーい、じゃお部屋まで」

軽々とお姫様抱っこされて連行

「翼、私翼のとこす「アーヤ？」


「なぁに？」

「なんでも？」

ニヤッと笑って頬を撫でる


「すk…「アーヤ」


…翼、好きっていわせないつもりでしょ！？

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