《第1弾》ブーゲンビリア〜M.Tasuku ver〜

○ ページ16

「先輩、二宮、これ以上言ったらアレ、バラしますよ？｣

ニッコリ口元だけ笑って先輩と後輩を脅す


「さっせぇん｣

「美門、許してくれ｣


急に大人しくなる先輩と、後輩をみて私は更に首を傾げる


男の人はいくつになっても分からないなぁ


「じゃ、俺とアーヤはもう行くんで｣


失礼しますと翼に続いて慌てて頭を下げる

「もう、アーヤってば仕事とはいえ、無駄に男の人と2人きりにならないでよ｣


「無駄じゃないもん。それに櫻井先輩は大丈夫な人だよ｣



翼side


いや、そーなんだけどさ…

何かあってからじゃ遅いじゃん！

やれやれと言ったように肩を竦めると『ん？』というように可愛い顔をした


後ろから二人分の革靴の音がしてポンッと肩に手が乗った


「頑張れよ｣

そして、アーヤの肩にも

「頑張ってくださいね♪｣


パチンとウィンクをしてアーヤに近づく二宮の手を捻りあげる


「翔さぁ〜ん。先輩がいじめてくるんです〜｣


二ヒヒと((可愛く))笑って
「美門先輩は独占欲強いっすねｗおもしろ〜いｗ｣


…二宮がいうと怒れない…

嵐のように去っていく2人を見つめて改めて

「アーヤ、他の男…あいつらと二人きりにならないで｣

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