○ ページ11
彩side
気が付くと朝で、私の上には翼の顔
どうやら、翼の足に頭をのせたまんま寝てしまったみたいだった
「ん…」
翼を起こさないようにそっと起き上がると首がパキパキと奇妙な音を立てた
首ってこんなになっていいんだっけ…
すっかり凝ってしまった肩と首だけど、何となく幸せだった
立った瞬間にスースーする身体
下を見てみると、服は着てなくて
昨日何があったっけ?
白いフリルのブラに花柄のパンツ
こんな下着…
あっ、プールだっ!
ここまで思い出した時、翼が起きた
「ふぁ……おはよ…」
重い目を擦りながら身体を伸ばして私の腕を掴んだ
「わっ」
引かれた拍子にバランスが崩れて翼の方に倒れた
「まだ…眠い…」
その胸に私を抱き込んだまま再び寝てしまった翼
起きようよ
なんて彼の幸せそうな顔を見たら言えなくて
結局私も寝ることにした
次に起きた時にはお日様はだいぶ高い所までいて、時計は11:30をカチリと刺したところだった
「あ、おはよ」
もう起きて帰りの支度をしていた翼の後ろ髪が少し跳ねてて可愛い
「今日はもう帰るよ。明日から仕事だしね。」
そっかぁ、そんなにいいお部屋もう泊まれないだろうなぁ
「また来ようね。」
チェックアウトして、ホテルを出ると今日は快晴!
一面の青空にほんの少し、ふわふわの綿雲。
暑くなってきた近頃は太陽もキラキラしていた
明日仕事なんて、考えらんない!!
「ねぇ、アーヤ。今日はお家でゆっくりしない?」
家に帰ると私はすぐにシャワーを浴びた
だって、プールのまま寝ちゃってたからずっと入ってなかったんだもん
気持ち悪くて身体がムズムズする
お風呂に浸かりながら、昨日温泉はいってくれば良かったなぁと思った
お風呂から上がるとソファーに翼がいてテレビを見ていた
「じゃあ、俺もはいってくる」
テーブルに置きっぱなしにしていたスマホの充電はもうギリギリで私は電源が切れる前に充電器に挿した
テレビからは明るい笑い声がした
カラフルでポップをテーマにしたスタジオには3人くらいの男性と女性が立っていて、カメラは赤い幕に向けられた
『今話題のイケメンミッドフィールダー!若武和臣選手です!!!』
不意に知っている名前が聞こえて身を乗り出した
ばっと開いたカーテンの向こうには日焼けて黒くなったものの相変わらずキラキラした瞳で自慢気な若武が立っていた
45人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「探偵チームKZ事件ノート」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
う〜み(プロフ) - ごましお @Project KZさん» ありがとうございます!すぐに公開できるようにしまーす!!! (2019年8月27日 10時) (レス) id: 41901976a1 (このIDを非表示/違反報告)
ごましお @Project KZ(プロフ) - やった〜っ!第2弾?!頑張ってください(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年8月27日 7時) (レス) id: b3a1986b4c (このIDを非表示/違反報告)
う〜み(プロフ) - ふうりんさん» ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです♪なるほど、その手があった…笑 頑張ってみます☆ (2019年8月24日 12時) (レス) id: 41901976a1 (このIDを非表示/違反報告)
ふうりん - 思わずにやけちゃいました!更新されてるかな?って毎日占ツク開いてます!リクエストいいですか?翼が熱でアーヤの看病シーンを見たいです!お願いします (2019年8月23日 18時) (レス) id: 63d7c9df99 (このIDを非表示/違反報告)
う〜み(プロフ) - なのはさん» ありがとうございます!そんなに気に入っていただけですごく嬉しいです♪ (2019年8月17日 16時) (レス) id: 41901976a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うーみ | 作成日時:2019年3月13日 15時