☆ ページ4
月の光でキラキラとひかる海。
青魚の鱗がキレイに輝く。
上には怪しい三日月。…それも紅く。
人間界ではきっと見れないくらいに幻想的な景色。
「うわぁ…」
ボソッと誰かが呟く。
久々で懐かしくてなんとなくゆっくりと飛ぶ。
いや、本当はうっとりしてる暇なんて全くといっててほどないけど。
私は風に吹かれて小波のたつ海面ギリギリにたった。
皆は慣れてないので海面の少し上になんとかとまる。
「あの、アーヤどーゆーことなの?」
綺麗な顔を歪ませていくぶん不安そうに聞くのは翼。
何処かワクワク…という雰囲気を出すのは忍。
頭上の紅い月に見惚れてるのは砂原。
「えっと、それは後で。とりあえず今は家に戻るからついてきて。あ、息はとめてね」
砂原side
立花はそういうなりクルンと回りトプンと静かに頭から水にはいる。
きっと汚染されてて汚いだろう、そう思ってここ数年は来なかった海は思ったよりもきれいだった。
透き通る水の中にはブラウンの髪を不自然に揺らす立花。
あれ、おかしくね?なんで、水の中なのに…
かなりおかしいと思ったがもう空を飛んでる時点で世界は破滅寸前までおかしくなってるからツッつまなかった。
俺は海面の上に一人でたっていた。
ふと孤独に襲われる。
思い出す過去に動揺する。ヤベ、今はそんなことどーでもいいだろ。
振り払いたいのに頭は100パーそれについて考えてる。
あぁ、もうバカらしいっ!!
ふと下を見ればもう先に入ってる仲間が早くしろとジェスチャーしてる。
あ、なんか意地悪してきなくなってきた。
俺は何もないかのように上を見続ける。
うわ、あの月見れるとなんかやばい。
ドクン、ドクンと自分の心臓の音が聞こえてきてなんか胸が苦しくなってきた。
目を離せない…
「プハァ!ハァハァハァ…」
俺の下には三人が顔を出して荒く息を吸う。
違う、立花は平然としてるわ。
あいつらだけ。
「おい、早くしろよ」
「あぁ」
短く返事をしてアイツらのように静かに海へ入っていった。
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忍side
海の中は別にこれといって特別ではなかった。
上から見れば髪が不自然に揺れていたり、服が張り付いてなかったりおかしく見てたが今俺は普通に濡れてて、息苦しい。
あ、いや二つおかしい。
一つめは背中の翼がそのままなこと。
え、なに?これそのまんま?
え、邪魔なんだけど。
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風鈴(プロフ) - 百桃さん» 了解です!楽しみに待ってますね! (2018年10月4日 21時) (レス) id: 979ef89926 (このIDを非表示/違反報告)
百桃(プロフ) - 風鈴さん» ごめんなさい!なんかcomm…みたいなのに1ってなって開こうとしたんですけど、私のケータイ制限がかかるやつなんです だから、なんか開けない…ごめんなさい でも、受験終わったら新しいの買ってもらうのでそうしたらまたここで風鈴さん呼びますね! (2018年10月4日 20時) (レス) id: 2b93d5697a (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - 百桃さん» では私がそちらのボードに伺いますね!今から行きまーす! (2018年10月4日 20時) (レス) id: 979ef89926 (このIDを非表示/違反報告)
百桃(プロフ) - 風鈴さん» 是非、なりたいです!でも私やり方わかんないです…。教えてください! (2018年10月4日 20時) (レス) id: 2b93d5697a (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - 百桃さん» いえいえ!どうってことないですよ^^*よろしければお友達になりませんか?(唐突)ボードにて待ってます!(嫌だったら気にしないでくださいね!!) (2018年9月30日 21時) (レス) id: 979ef89926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百桃 | 作成日時:2018年1月3日 17時