検索窓
今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:28,753 hit

ページ8

背中にプリントされたロゴは
「PREVIOUS UNUS GRADUS」

と筆記体で描かれておりその下には何やら呪文のような私には分からない言語

もしかしたら、ただの落書きのようなものかもしれない

そう、だよね

たった1mすらないこの距離

大丈夫、きっと神様の応援なんだ


私は痛む足に力を入れてギュッと翼の背中に抱きついた

胸いっぱいに翼の匂いを吸い込む

好き…

頭の上で翼は少し笑って振り返る

「なぁに」

翼は体ごと私の方へ向くと少し屈んで膝の裏に腕を通して私を持ち上げた

「わっ、重いから!」

焦る私を他所に翼は笑いながらベットの上まで私を運ぶと繊細なガラス細工を扱うかのようにそっと優しく私を下ろした

その上に彼は乗るとスーツのままの胸に顔を填めてしばらく停止する

…シワになってもいいや


「ん…この感触久しぶり…」

モゴモゴと胸元で変態じみたことを呟くから軽く小突いた

それでも、尚体勢を変えることなく首にチュと落とされたキス

まだお風呂入ってないのに…

タスクが顔を上げると至近距離にあって思わず息を潜めているとまだ洗っていない髪を持ち上げて…やっぱりキスをした

髪の毛に感覚なんてないはずなのに、あるような気がしてカァと熱くなる

翼は始終にこにこしていた

「俺ね、今すっげぇ嬉しいよ」

なんで、なんて聞かなくても分かるよ
私もだもん

伸ばした腕を私より一回りも2回りも大きいガッチリとした腰に巻き付けて引き寄せるとおなか全面が触れ合って温かい

呼吸をする度に香る匂いが好き
すごく落ち着く。疲れなんてあっという間に吹き飛んじゃうよ

「ね、アーヤ。早くお風呂にはいっておいで

それから、今日は何かお土産があるんでしょ?」

あ、ケーキ!

「全部済ませたら…ね?」

意味ありげに笑う姿にどんなに綺麗な顔をしていても男は所詮男なんだと改めて思い苦笑しつつもしっかり頷く


…この変態さんめ






その夜お風呂上がりにケーキを食べすっかり気持ちよくなってしまった彩ちゃんは翼が懇願するのも右から左へ、ベットに行く前に寝落ちてしまうのでした 笑

1枚上手→←1歩前へ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うーみ(プロフ) - お久しぶりですー!それな、ワンコ系って感じだよね笑 (2020年1月25日 19時) (レス) id: a13d8cf9e0 (このIDを非表示/違反報告)
みずの(プロフ) - ひなです。お久しぶりです!翼風邪ひくと甘々になりそう (2020年1月23日 3時) (レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - うーみさん» 悩む!!!!!← (2019年10月26日 13時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - うーみさん» うぉぉおぁあぁぁあ!!!!!←←← (2019年10月26日 13時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
うーみ(プロフ) - Kさん» なるほどー、お気に入りに来ておけばすぐに見つけられるもんね どっちでもいいよ笑 (2019年10月26日 9時) (レス) id: 41901976a1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うーみ | 作成日時:2019年8月27日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。