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「拗ねんなよ｣
「否定はしないんだな｣
窓の外に月が見えるが金色に光っている
クスッと笑いが漏れる
「俺アーヤだけだからなぁ。｣
そっぽを向いていた金城の見開いた目が瞬時にこっちを向く
それからギュウと目を瞑る
長いまつ毛に少し涙が光る
どうやら充血した目に突然触れた空気が染みたようだ
「嘘だろ、俺はてっきり30人くらいはいるかと…｣
ポカンとマヌケな顔した面を軽く睨みながらパスタを口に入れる
そんなに意外かよ
モテなくてもすみませんねぇ〜
店の中の人はどんどん減っていってカチャカチャと食器を洗う音が聞こえる
「とにかく、頑張れよ｣「むり｣
速攻だな、おい
「俺、アイツが初めてだし。
アイツ馬鹿だし｣
フイと窓の外に目をやるとそれからしばらく動かなくなった
目で理由を訴えれば、ハァと大きくわざとらしくため息をついて睨まれる
「どーせ、お前には隠しきれねぇべ｣
金城は仙台出身だった
大学からこっちだから地元の言葉の方が慣れているんだろう
しかし、こいつは基本的に標準語を話す
ポロポロ出る方弁はそこそこ親しい証だ
「この前、大雨だったろ？
夜遅くなって一緒に帰ったんだけど｣
「もう遅いから泊まってもいい？｣
少し声を高くしてナナちゃんの真似をしても元々ひっくいお前の声が普通になっただけ
外は少しずつ暗くなっていく
「とか、言うからさぁ…｣
「泊めてやれよ｣
「危機感が足りないんだよ｣
ハッキリとナナちゃんのせいにしたぞ、こいつ
「まぁ、だって…そこそこ可愛いじゃん｣
「うん、でもアーヤが1番だけどね｣
「わかったわかった。｣
地味にスルーされた
拗ねたフリして顔を背けると自然と視界に入ってきた時計
「ねぇ？｣
「あ"｣
「男見せろよ。ところで金城くん。
盛大な遅刻だが言い訳はどうしようか｣
会社に戻ったのは昼休憩から3時間後
ドカンッと1発…ではなく
「うん、分かってるならいい訳だけどね。仕事がだいぶ滞っているんじゃない？｣
にこにこにこにこと笑う櫻井先輩に久しぶりに冷や汗を流し、昼前の3倍になっている仕事を淡々とこなす
ひと段落ついて考える
まぁもう俺にはどうしようもないかな
金城ならできるはずだ
ヘタレだけど…笑
なんでナナちゃんが避けられてるのかってのは簡単な話だよ
カチリと買ったばかりのペットの蓋を開けて水出しコーヒーを飲む
「おいっ、美門！お前終わってんなら手伝え｣
「ハイハイ。あ、それやだ。そっちのがいい｣
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うーみ(プロフ) - お久しぶりですー！それな、ワンコ系って感じだよね笑 (2020年1月25日 19時) (
レス) id: a13d8cf9e0 (このIDを非表示/違反報告)
みずの(プロフ) - ひなです。お久しぶりです！翼風邪ひくと甘々になりそう (2020年1月23日 3時) (レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - うーみさん» 悩む！！！！！← (2019年10月26日 13時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - うーみさん» うぉぉおぁあぁぁあ！！！！！←←← (2019年10月26日 13時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
うーみ(プロフ) - Kさん» なるほどー、お気に入りに来ておけばすぐに見つけられるもんね どっちでもいいよ笑 (2019年10月26日 9時) (レス) id: 41901976a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うーみ | 作成日時：2019年8月27日 15時
