#033 ページ38
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蒼い目の石像が黒の魔法によって倒され、残された紅の目の石像が暴走した闘牛のように怒り狂う
互いが互いに依存していた二体の石像
暴れる石像の目や行動にもう正気が戻る事は無いであろう。最後に一本の『黒の槍』で串刺しにし、石像はもはや虫の息である
ヨナちゃんへの道を阻んでいた結界が、二体の石像を倒した事により弱まり、消滅していった
慌てて愛しく大切な妹へ駆けつけるニーア君。ようやく前までたどり着き、それに気づいたヨナちゃんは目をスリスリと擦りながらゆっくりと体を起こす
「おにい…ちゃん……ごめんね……。ヨナ、また……おにいちゃんに迷惑かけ…た」
「謝るのは、僕のほうだ。ごめんね。怖かったね」
「早く家に帰ろう、ヨナ」ニーア君は起きたばかりの妹の体を私に自身の剣を預けてから背負い上げ、戻ろうと踏み出したその時、神殿がグラグラと揺れ出す
「何やら剣呑であるな」
「この神殿、古そうだもんね…早く出よう！」
足場が不安定でありながらも何とか地上まで戻り、吊り橋を渡りきると橋のロープがプツリと途絶え、切れた紐のようにブラリとぶら下がるように橋は壊れた
一息ついた頃、ヨナちゃんは「月の涙がなかった。お兄ちゃんをお金持ちにしたかった」と明かし、予測通り、月の涙を探してこんな小さな体でここまで着ていたらしい
先程まで眠いだけの目元のはずだったヨナちゃんの顔を改めてふと覗き込むと青白く、腕には謎の黒い紋様が浮かび上がる
予期せぬ事態。どうすればよいのかわからない私達はヨナちゃんの容態が悪化せぬ内に急いで再び来た道を戻り、なんとか自宅のベッドまで運び込んだ
無事でありますように。何も出来ない、わからない私達はただそう祈るばかりであった
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友那(プロフ) - イヴィさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えると凄く嬉しいです！これからもよろしくお願いします♪ (2017年7月1日 11時) (
レス) id: b577400daf (このIDを非表示/違反報告)
イヴィ - とっても面白いです一気に読んでしまいました(//∇//)続きがすんごく気になります更新頑張って下さい応援してます！ (2017年6月30日 23時) (レス) id: 83661986d6 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - テュランさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2017年3月22日 11時) (レス) id: 80bca4f763 (このIDを非表示/違反報告)
テュラン - 面白いです！ 続き待ってます (2017年3月22日 9時) (レス) id: 5013c95259 (このIDを非表示/違反報告)
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