#032 ページ37
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「ニーア君！」
緊急で用意した回復薬を直接傷口に塗り込むとここに来る前までより彼は更に苦痛の声を上げ、ゆっくりと傷口は切り裂かれた皮膚、肉同士が密着していく
「小僧…、貴様怪我を負っていたのか」
「こんなの、どうって事な＿＿」
「どうってことなんかないよ！！」
突然の怒号に一人と一冊は酷く驚く。私だってびっくりだ。こんな状況なのに大きな声を上げるなんて
だが、喉に詰まっていた言葉を止める事は、帳本人である私ですらも止めることはままならなかった
「なんでそう、大丈夫だ、大丈夫だって…何で一人で無茶するの？私だって今は横にいるじゃない！頼りないかもしれないけど、頼ってよ！私も、君やヨナちゃん、皆の側にいたいんだよ……」
ボロボロと出る声とボロボロと流れ出る大粒の雫
よそ者である私は、彼にとって、彼女達にとって邪魔なのかもしれない。武器すらもろくに使えない私は、とても頼りないのかもしれない
けどこうして関わってしまった以上、もう見過ごすことなんて、私には出来ない
ヒクヒクと拙い上にみっともない泣き声をあげていると、ポンと頭上に革の手袋で包まれた手を置かれる
「ありがとう。こんな僕なんかの為に強く言ってくれて…。それにごめんね、ここに来る前に約束したのに…。頼りないのだって…」
「そ、そんな……」
再び塞がりかけた傷口を少し押さえながら立ち上がるニーア君は、また力強く武器を構えるとそれを待っていたかのように再び集まり出すマモノ達
先程出会ったばかりにもけど関わらず、まるで何年も前から組んでいたかのように、一人と一冊の動きはこちらが息を呑んでしまうほどの阿吽の呼吸であった
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友那(プロフ) - イヴィさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えると凄く嬉しいです！これからもよろしくお願いします♪ (2017年7月1日 11時) (
レス) id: b577400daf (このIDを非表示/違反報告)
イヴィ - とっても面白いです一気に読んでしまいました(//∇//)続きがすんごく気になります更新頑張って下さい応援してます！ (2017年6月30日 23時) (レス) id: 83661986d6 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - テュランさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2017年3月22日 11時) (レス) id: 80bca4f763 (このIDを非表示/違反報告)
テュラン - 面白いです！ 続き待ってます (2017年3月22日 9時) (レス) id: 5013c95259 (このIDを非表示/違反報告)
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