#013 ページ18
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金髪の少年、ニーアには九つほど離れた妹がいるらしく、その妹─『ヨナちゃん』は日を増す毎に咳の数や不調が続いているらしい
その原因は以前、双子の姉妹が話してくれた原因不明の奇病『黒文病』。名の通り、体の皮膚に謎の黒い文字が浮かび上がり、全身に激痛が伴うという、不治の病……
あの後ポポルに病についてさらに詳しく聞いてみたところ、ある日突然、何の前触れもなく…といえばそうではないらしく、熱や咳が増えるのがその予兆で、暫く経つと不気味な黒い文字が浮かび上がってくるらしい
──そして浮かび上がれば最後
その病に特効薬は無く、あっても痛み止めで症状を緩和させ、時を伸ばす事しか出来ない
ヨナちゃんには辛うじてその黒い文字は浮かび上がってきてはいないようだが、やはり奇病とあって気は抜けないみたいだ
私にも元の世界に血は繋がっていなくても私にとっては命の次に大切な小さな妹や弟がいたから、ニーアの心配する気持ちがこちらの胸が抉られる程に理解出来る
ましてや原因不明の不治の病となれば……、尚更心配する
するとポポルの口からニーアだけでなく、私にも商店街への羊の肉の納品と薬草摘みの手伝いを頼むという言葉が出た
羊がいるのはこの村の外壁外とのことだが、実を言うとまだこの村の壁から外の世界へ未だ出たことが私にはない
まだ体調が優れていないためだったが、突然出ては驚くだろうからという、姉妹二人の配慮だった
そんな私に外の世界へ出歩いて、いろんな物を見て、感じて来てというポポルの願いから。私は快く引き受ける事にする
「えっと…。ニーア君…、ですよね？ライラです。よろしく、お願いします」
「ニーアです、こちらこそよろしくね」
まだ出会って数分しか経っていない二人は互いの緊張のせいか、必然と言葉がカタコトになる
「二人してなんでそんなに固いの？ライラちゃんは一つ年下よ？」
クスクスと笑うポポルに私とニーアは間抜けな声をハモらせる
どうやら互いに年違いだと思っていたらしい
＿＿話は終わり、図書館から出るためにポポルさんの部屋を後にして一階へ降りると、ニーアが頭にスカーフを巻いたある小さな女の子を見つけると駆け寄って行った
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友那(プロフ) - イヴィさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えると凄く嬉しいです！これからもよろしくお願いします♪ (2017年7月1日 11時) (
レス) id: b577400daf (このIDを非表示/違反報告)
イヴィ - とっても面白いです一気に読んでしまいました(//∇//)続きがすんごく気になります更新頑張って下さい応援してます！ (2017年6月30日 23時) (レス) id: 83661986d6 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - テュランさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2017年3月22日 11時) (レス) id: 80bca4f763 (このIDを非表示/違反報告)
テュラン - 面白いです！ 続き待ってます (2017年3月22日 9時) (レス) id: 5013c95259 (このIDを非表示/違反報告)
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