KINGDOM HEARTS 2 -黄昏の少女- part0 (ページ9)

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5- THE 1st DAY -5- ページ9

空き地に行ってみるとサイファーの取り巻きである、フウ、ライ、ビビの姿があった

こっちを向いていたビビは俺達に気づくと、驚いた様子でこちらに指を指して俺達が来たことをフウとライに知らせる

そして気づいた俺達に向かって、「盗人」「許せんもんよ！」なんて言い、それに腹が立ったハイネは拳を作って二人を睨みつけ、「なんだと」と言い返す

するとここへサイファーもやって来て、俺達の会話を聞いていたのか、「頭の悪い会話だぜ」と言ってくる

しかしそれは、サイファーの挑発

でもハイネはサイファーの挑発にまんまとのり、「なんだと！」と怒鳴る

「俺たちの＿＿を返してもらおうか」

するとライはサイファーの言葉に続けて、「犯人はおまえしかいないもんよ！」と言いがかりをつけてくる

「盗まれたのはおまえの敗北の決定的証拠だ

どうした？燃やしたか？

まあ＿＿がなくなっても過去は変わらないけどな」

「再現」

フウの言葉にサイファーは笑い、「それはいい！」そう言ってサイファー達は構え始め、俺達も構える

「腹を見せて降参すれば見逃してやらないこともない」

つまりは負けろって事か

みんなが構える中、俺は一歩前に出て、しゃがみ込む

そんな俺をサイファー達は笑い、ハイネはどういう意味だというように俺の名を呼ぶ

地面に転がるストラグルバトルの棒

俺はひとつを拾い上げるとサイファーに向けて構えた

「ほういい度胸じゃねーか

負けても知らないからな」

「さあどうだろうな」

サイファーもまた地面に転がっている棒を拾い上げ、飄々としたように構える

「ロクサスおちついて！」

ピンツの言葉を聞いた俺は頷き、集中する

「覚悟しろロクサス！

俺を退屈させるな！」

サイファーの言葉に俺はまず先手を仕掛け、一気に間合いをつめる

しかしサイファーは軽くかわし、高くジャンプするとこっちに棒を向けて流星の如く攻撃を仕掛けてくる

だが、俺もまたその攻撃をかわし、地に着き、隙が見えた所でサイファーの脇腹に思いっきり振りかぶってバットを扱うように振った

するとサイファーは「んぎゃ～～～～ッ！」と訳のわからない、だらしない奇声をあげて地面に転がり込んだ

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