11- THE 2nd DAY -2- ページ15
「というわけで提案！
みんなで海へ行こう！
なぜなら？」
「俺たち この夏休み一度も海へ行ってなーい！」とハイネは少し狭いいつもの場所で大声を上げる
「青い海！ 青い空！
電車に乗って海へ行こう！」
ハイネは楽しそうな顔でみんなの顔を伺うが、みんなのビミョーと言いたいような顔に「ダメ？」と聞く
そしてハイネは残念そうな顔で「なんだよ！」と拗ねる
＿＿うん、すごく楽しそうだ
海へ行けば、ビーチバレーや海水浴、海の家で焼きそばも食べられる
でも大きな問題は＿＿＿
「お金 あんまりないんだ」
「んなこと 任せろって！」と自身の胸を叩き、ハイネは外へ駆け出していった
そんなハイネの後を俺達は追う
.
駅前通りへ行くハイネ達
みんなを追い、立ち止まって何かを見ているとハイネが俺の事を気づき、手招きをする
「いよいよあさってだな」
ハイネが言うあさってとは、毎年夏休みの終わり頃にやるストラグルバトルの大会の事だ
参加条件とかは別に無いが、今まで俺は参加したことがなく、今年初めてエントリーをした
ちなみにハイネも俺と同じく今年初参加だ
「決勝は俺たちで戦おうぜ！
で どっちが勝っても賞品は4人で山分けるってのはどうだ？」
「うん いいな」
「二人ならやれるかもね！」「がんばってね！」と平和主義なピンツとオレットは参加せず、俺とハイネを応援してくれる
「約束だぞ！」
そう言って俺とハイネは腕をぶつけあった
「さて！ 今日の話」
まず、海までの電車賃と、海でのお楽しみ代を全部合わせて４８００マニーで、みんなの懐の寂しさから、１人８００マニーを目標にバイトすることに決まった
するとそこで「あ 昨日の！」と声をかけられる
誰だと見てみると昨日駄菓子屋でアイスを買いに来ていた女の子だった
.
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