68-連続のアクシデント ページ2
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「キャーーーーーーーッッッ！！高い高い高い高い！！！」
何故私が叫んでいるのか説明しよう。
ソラの不十分な操作で私達はグミシップから投げ出され、青く綺麗な大空を、分速1km並の速度で急降下しているのだ
これで目から涙が出なければ、もう超人と言いざるを得ないだろう
私は目から大粒の涙がボロボロ流れ出る
ふと見えた大きな木製の家。真下にいるのは紛れもないソラだ
「キャーーッッ！ソラーー！！どいてェーーッッ！！」
ソ「へ？……わぁッッ！！？」
もう数秒しない内にソラの上へ落ちてしまう。激しい痛みを覚悟した私は固く目を閉じた
「痛……くない？」
「うぐ＿＿ッ！」
「！！？」
木特有の感触を感じず、代わりに柔らかい人肌の感触が手に伝わり、項垂れる声が聞こえた方へ目線を向けると、ぐったりと倒れ込むソラの姿だった
ちなみに私が触れたのは頬で、「そりゃああんな声も出るわ」と何故か一人で納得するが、そんなことはどうでもいい
「わああぁぁあぁぁッ！！ごめん、ソラ！大丈夫！？痛かったでしょ！？」
私は慌ててソラから離れ、目が回っているソラに手を差し出すと「う、うん。大丈夫」私の手を受け取り、立ち上がった
ソ「でも頭がちょっとガンガンするかも」
「ほんとにごめん！……あれ？ドナルドとグーフィーは？」
見慣れた二人の姿が見えず、辺りを見渡しても見つからない二人の安否が心配になってくる
そしめふと上を見上げると同時に、一匹のヒョウが二階から飛び降りてきた
「キャッ！」
ソラはとっさに手にしたキーブレードを盾にして、ヒョウの急襲を防ぎ、私もまたキーブレードを手に取る
ヒョウは引き下がることなく私達に襲い掛かり、猛攻と防衛を器用に駆使して私達を苦しめる
ソ「何だよコイツ！」
「わかんない、すばしっこくて厄介すぎる」
正面から突っ込んでくるヒョウに、私は咄嗟に眉間に一振り入れると、効いたのかバタリと地面に倒れ込んだ
「倒し、た？」
ソ「ちょっと見てくるよ」
「え！？あ、危ないよ！」
「大丈夫だって！」ソラは慎重にゆっくりとヒョウに近づいて行くが、倒れた筈のヒョウはソラに反撃しようとこちらを振り向き、牙を向ける
すると突然、外から長いドレッドヘアーと槍を持つ、謎の男が入ってきて、ヒョウからの攻撃を防いでみせた
予想だもしなかった増員に、ヒョウは諦めたのか窓を突き破って外へ走って逃げていく
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