74-手がかり ページ8
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ソ「それは？」
グ「グミブロック。僕らの船はこのブロックでできてるんだよ」
「ということは…」
ド「王様がここにいるかもしれない。それがハッキリするまではここに残ることにするよ。…とりあえず！ ……ね」
ソ「フーン。じゃあそれまでは一緒に行こう。とりあえず ……ね！」
二人のやり取りに私は呆れ果て、恐らく自分史上最大のため息をついた
そんな二人を置いておいて、私は「ターザンはジェーンさんの知り合いなんですか？」とジェーンに問いかける
ジ「いいえ。ターザンはね、このジャングルでゴリラに育てられたらしいの。まだ片言の会話だから、くわしいことはわからないんだけど……」
ソ「そっか、さっきのはゴリラの」
「そうかもしれないね。…実は私達、友だちを探しているんです。ターザンなら、もしかすると何か知ってるかもと思って…」
「そういうことなら手伝うわ。なんでも言ってちょうだい」とジェーンは楽しそうに言った
ソ「リクとカイリがいるって言ってたんだ。ターザンが言ってた言葉の意味がわかればいいんだけど………」
私とソラはどうすればターザンの言葉がわかるのか考えてみるが、そもそもターザンと同じように過ごしたことがないから、全く見当もつかない
するとジェーンは「そういうことならこれ使ってみる？」と私達には見慣れないものを指して言った
映写機と呼ばれる、記録したものを壁にそのまま映し出せる機械があるそうだ
ジ「これでいろいろなものを探してみたらいいわ。…でもおかしいわね。スライドがない＿＿＿」
「じゃあ私“ 達 ”が探してきますよ」
敢えて『達』を強めに言うと、ソラとドナルドは「本気で言ってる？」と訴えるように、私に視線を送ってくる
それにジェーンは気づき、「本当に大丈夫なのだろうか」と苦い笑みを浮かべた
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