【短編】何時かの物語 -ep02- -BHFFXV- (ページ10)

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#15-1 花火大会ページ10

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「海行こうよ！海！」

蝉が鳴き始め、太陽も燦々と鬱陶しくなった季節に頃。もうすぐ夏休みに突入する時期にプロンプトはノリノリな様子で二人を誘う

だが、この二人はそう簡単には予定を合わせる事はできない事にどう答えようか悩む

ノクトは主に武器召喚の訓練や稽古を夏休み中までに終わらせなければならず、ウェルも同じく訓練や、王都城と故郷テネブラエへの定期報告及び帰省、他にも従者としての任務もある

これらを聞いたプロンプトは「俺だけ暇人じゃん」とふてくされる

「でも夜は大体暇」
「私も夜は特にないかな」

ならばナイトプールはどうか？と聞きたい所だが、夜に彼女を連れて行くのは、色々と危ない。これはプロンプト自身の胸の内に収めておく

「じゃあ、夏祭りは？あの神社、確か花火大会と同じ日にやるよな？」
「お！ノクトにしてはいい提案じゃん！」
「おい」
「…てことはもしかして、『浴衣』とか着たりするの？」

ウキウキとした様子のウェル。お察しの通り、彼女は『浴衣』という異国の衣装を今までに着た事は無い

ノクトとプロンプトは考え、想像する。普段、悪い意味ではないがズボラな彼女が『浴衣』を着たとすればと＿＿

いける。二人は珍しく意見を一致させる

「うん！勿論着れるよ！」
「今から注文したら間に合う？」
「まあ、来月の中旬だし、間に合うんじゃね？」

「浴衣、浴衣ー」と想像以上にノリノリな彼女に、不覚にも二人、特にプロンプトは可愛いとまた意見が一致だった

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