親父(2月25日親に感謝の気持ちを伝える日) ページ2
｢失礼します｣
日も暮れてきた頃、ノックが聞こえ返事をした真島は入ってきた人物には目もくれず窓を見つめていた
｢親父?｣
｢…なんや西田｣
｢もしかして親父拗ねてます？今日ずっとAさんに書類終わらせるまで部屋から出るなって言われt((｢だったらなんやねん｣｣
｢こない細かい書類誰が好き好んでやるんや｣
そう言いつつしっかり書類を終わらせた真島は事務作業が嫌いなだけでこなせる人間なんだろう
｢Aさんがもう部屋から出ていいって｣
そこまで聞いた真島はもの凄いスピードで部屋を出ると西田はため息をついた
部屋を出ると南と出くわした真島は無視しようと横を通ったが南に話しかけられ渋々立ち止まった
｢親父書類終わったんすね!｣
｢用はそれだけか南｣
｢い、いや、ちょっと待っ…行ってしもうた｣
｢親父｣
｢今度はなんやねん｣
立て続けに話し掛けられた事によりイラついて今にも殴りそうな顔で話す真島に怯みながらも話し掛けた人物、東山は何やらソワソワした様子で真島も大人しく話を聞くことにした
東山は無駄な話は基本しないからだ
｢親父、何も聞かずに着いてきて欲しいんです｣
｢はぁ?なんでそないな事｣
｢お願いします!!｣
ここまで言われると流石に従うしかないと諦めた真島は東山について行くと事務所の上の階である58階に着いた
｢ここです｣
普段真島が使わない58階は組員らが使う部屋と倉庫になっているため何があるか分からないまま部屋への扉を開けた
｢なんやこれ?｣
部屋に入ると組員が揃っており、後ろから下の階にいた2人もやってくる
部屋は子供の誕生日会かと思うほど飾られており真島は反応出来ずにいると部屋の隅からひょっこりと真島に仕事をやらせた人物であるAが出てきた
｢親父、これどうぞ｣
｢ん?色紙??｣
真島は畳まれた色紙を開けると驚いた
色紙は組員全員と思われる寄せ書きだったのだ
｢今日は親に感謝を伝える日らしいので…｣
少し照れながら言うAはこの企画を提案したんだろうと真島は思った
｢親父は皆の憧れで、えーと。大好きです!｣
｢大事なとこでえーとはないやろ!｣
怒った口調だが表情は優しく、狂犬ではない姿に組員達も笑顔になった
南｢ほな、宴会といきましょか!十八番歌うで!｣
Aが真島を部屋から出さなかった理由が暖かい話で良かったと思う真島であった
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レイナ(プロフ) - 雲雀さん» ありがとうございます!不定期ですがよろしくお願いしますｯ (2021年2月25日 23時) (
レス) id: 62f57f1f40 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀(プロフ) - 短編連載おめでとうございます！これからの展開が楽しみです！！ (2021年2月25日 16時) (レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：★レイナ☆ | 作成日時：2021年2月23日 15時
