捌拾漆 ページ44
貴方side
身を乗り出す桐生さんを叩いているとぼんやりとした男がやってきた
顔はまぁ、うん。ブサイクではないよ
トモコ「あはっ…先生がご紹介して下さったフレンド…うふふ、素敵なイケメン君だわぁ…」
男「せ、先生…!ほ、本当にこんなカワイイ子とお付き合いできるんですかっ!?」
チョリトス「ええ、フセリンチョ…ではなくそれ相当の紹介料を頂きましたからねぇ」
男「あの程度で良ければ今後とも出させて頂きますよ!ああ、先生の言う通りにするだけでこんなに良いことがあるなら、もう一生ついていきますよ!」
チョリトス「HAHAHA。とても良い心がけですね。君も一緒に祝杯を頂きなさい」
男「は、はいっ…!」
2人分の金×カップル分だすると相当儲けてる
ヤクザよりあくどい商売してんなぁ
チョリトス「これでまた、我が教団の忠実なしもべが2人、誕生したというわけだな。HAHAHA…!かつて我が教団には多くの信者がいた。しかし、かの災厄・ウロゴマによって希望の灯火は消え、我が師も檻の中に囚われてしまった…だが、一番弟子たる私は諦めなかった!遥か東方の地にてこうしてまた教団を再興している。全ては再び我が師、ムナンチョ鈴木様をお迎えするため!」
よく1人でウロゴマだとかムナンチョ鈴木とか、ベラベラとそれだけのことを言えんなぁ
チョリトス「…それにしてもこのドリンクの効果は絶大ですね。あんなブサイクをイケメンと錯覚するのですから」
いやいやアンタの方がブサイクだろ
それにしてもあの飲み物って薬が入ってるんだろうか…それとも催眠系?
どっりにしろマズイな
チョリトス「こうして忠実な男女カップルを成立させ、そしてゆくゆくはその子供たちをフレンドにすれば教団を更に大きく発展させていくことも夢ではない!」
貴方「おい、行くぞ」
さっきまで聞いてたが好き放題やってんなぁ
あーあ。もう見てられない
2人で顔を見合わせて3人の元へ駆け寄りトモコさんの名前を呼んだ
トモコ「え…?桐生…さん?それに…月城さん?って、アンタ誰よ!なんで私の隣にいるの!?」
男「えっ、そんな…僕たち、先生のお導きで知り合えた奇跡のカップルじゃないか…!」
貴方「良かった、すぐに正気に戻って…」
トモコ「なに言ってるのよこのブサイク!こんなのがイケメンだなんて、信じらんないっ!!」
男「せ、先生…!これはどういうことなんですかっ!!」
もう逃げ場はないよ?チョリトスさん??
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作者名:ぷりん | 作成日時:2021年1月3日 15時