嘘つき (ページ9)

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嘘9 ページ9

落ち込んでいた俺に
康二の笑い声はとてもほっとした

そして康二の優しさが暖かかった

橙｢あ、そや。なんて呼んだらいいん？｣

康二の名前を聞くのに必死になって

康二が同い年だと早とちりをしたせいで

自分の名前を言うのを忘れていたらしい

『俺は目黒蓮。みんなからは目黒とか
物好きだとめめとか呼んでる、好きに呼んで』

橙｢めめ？笑めめって可愛いなぁ。
でも、いきなりめめはハードル高いしな｣

なんて言って考える素振りをした

橙｢蓮くん、、、。うん！蓮くんが無難やない？｣

いつもラウールとか他の奴にはめめとか
目黒としか呼ばれないし

女子にも｢蓮くん｣て呼んでくる奴もいるけど
何故か康二に呼ばれるとくすぐったい

『康二』

橙｢ん？なに？、、、蓮くん｣

俺の名前を呼んで首を傾げる康二

·

·

＿＿ドキッ。

なんだ、今の

康二は男だぞ？

なにときめいてんだよ

賭けをしているのに自分が落ちてどうするんだ

早くこんな馬鹿みたいな賭け終わらそう

そう、軽く考えていた、、、。