嘘つき (ページ4)

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嘘4 ページ4

緑｢康二大丈夫？一緒に持っていこうか｣

と言ってくれた阿部ちゃん

いや、こんなひょろひょろの阿部ちゃんに

持たせるなんてできひんっ

ここは1人で持って行ってみせる！

『んーん！大丈夫やでっ

阿部ちゃんは先に教室戻っといて』

緑｢えー、でもすごく重そう｣

『大丈夫やって！

こう見えても自分、力持ちなんやで？』

そこまで言うなら、、、なんて納得してなさそう

だったが阿部ちゃんは教室に戻っていった

よしっ、行くか

覚悟を決めて地図を持って歩き出した

それはそれは重い地図で

持っているのがやっとなくらい

無理かもしれん

自然に目線が下を向いてしまう

その途端

ドンッ

と勢いよく誰かにぶつかった

『うわっ』

しかも尻もちまで着く始末

『痛ぁ、、、』

すると

｢大丈夫？｣

そう言って相手が手を差し伸べてきた

『だ、大丈夫です、、、すんません』

ぶつかってしまった恥ずかしさと

人見知りからで俯いたまま顔を

上げることが出来なかった

差し伸べられた手を

いつまでも取らない僕に痺れを切らしたのか

腕を引っ張って立たせてくれた

その顔を見た時

なんて綺麗な顔をしているのだろうと

人見知りながらに思った

”それが僕と蓮くんの出会い”