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甘い痛み ページ8
あれから全速力で走って
学校についたが、その頃にはもう
朝の仕事は全て
朝島君が終わらせていた。
「ごめん!本当にごめん!朝島君!
かんっぜんに忘れてて!」
申し訳なくて、何度も何度も謝る。
朝島君は困った顔をしながら
「大丈夫だよ」
と言っていたが、
走って軽く息が荒い私には
その声は、届かなかった。
何度も謝っている私の姿を見て、
朝島君は少し考える素振りをした後
私に少し近づき、
頭を優しく撫でてきた。
そして、呆然としている私の
額を軽くコツンと叩いて
優しくささやく
「はい、これでおしまい。
僕は全然気にしてないから
大丈夫だよ。」
そう言って、微笑む彼の姿を見たら
突然心臓の鼓動が早くなった。
少し痛いくらいのそれは、
何故か、心地よかった。
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作者名:ゆうな | 作成日時:2016年2月7日 18時