全日制の姫 2 (ページ5)

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姫55 ページ5

『…っ！！！』

目が覚めると学校の保健室だった

轟｢A！大丈夫か？怪我は？何されたんだアイツに？…クソやっぱ村山待たせてでもAと帰るべきだった、本当にすまない、｣

村｢轟ちゃんそんなにしゃべる人だったんだね｣

辻｢おい大丈夫かA？｣

芝｢よかった…｣

楓｢A子逮捕されたってよ｣

司｢Aよかった目覚ました…怪我は？｣

…周りがうるさい私は聖徳太子じゃない

『えっっと…』

轟｢Aとりあえず俺の質問に答えろ｣

村｢起きてばっかでそれは難しいよ、えーと、Aちゃん、まずは今のところの体調は大丈夫？｣

『ﾊｯ…村山さん…あれ、よく見たら皆もいる…あ、今は…何とも…えっと…私は…刺されて…ない…？』

村｢うん、轟ちゃんが気づいて咄嗟に止めてたからね〜｣

轟｢あれ、女の力じゃねぇよ。なんかヤバいやつでもやってたんじゃねぇのか｣

村｢今流行ってるらしいね〜、ま、全部警察に調べられるっしょ｣

『警…察…？』

楓｢A子って奴、Aの場所に行く前から包丁もって街を歩いてたらしい。何件か通報があったらしくて、ちょうど追っていたんだとよ｣

司｢目が虚ろの状態の人がブツブツ言いながら歩いてたんだっけ、気味わりぃな｣

『そっか、捕まったんだ…うぅ』

轟｢おい大丈夫か…楓士雄お前もっとオブラートに言えなかったのか｣

楓｢わ、悪ぃ｣

包丁…やっぱり〇す気だったんだ

馬乗りにされた時の重さが、お腹に来た気がして怖くなった

轟｢…あとは俺と村山で何とかするから、お前ら帰れ｣

村｢俺この後用事だわ｣

時計を見ると夜8時になっていた

何時間寝てたんだよ私

司｢じゃあ代わりに俺いるわ｣

楓｢ちょうど俺バイトあるわ…A、さっきはゴメンな。あんま無理すんな、これ、Aにあげる。俺がよく持ってるお守りだ

お前最近不幸すぎるから、分けてやんよ、じゃ、また学校でな！｣

芝｢じゃあ俺は姉ちゃんに報告しに山王に行くかな。直接ナオミさんに言いに行くのは少し怖い｣

辻｢じゃあ俺も行く｣

そう言ってみんなぞろぞろと帰ってしまった

ギリギリまで待ってくれてたんだろうな

楓士雄くんから貰ったお守りを見ると、

なんか少しだけ心がほっとした

司｢俺、こう見えてカウンセリング出来るから｣

私の心は一気に不安へと直行した