姫77 ページ27
今日は洋介くんは私の家に来た
轟「無理すぎるあいつら本当に出来んのかよ無理だろ…」
『わかんないよ、出来るかもしれないじゃん』
轟「喧嘩しかしてねー単細胞集団だぞ?」
『んー、それは否定しかねないけど…』
洋介くんはテーブルにぐでっとしながら「あいつら出来んのか…」「無理だろ…」とボソボソしている
学校ではクールにキメてるのに、家だとこうだから可愛い
ギャップ萌えってやつか
『まだ始まったばかりだし…ね、頑張ろ?』
洋介くんの頭を撫でて、私はキッチンでご飯を作り始めた
轟「俺もやるけど」
いつの間にかキッチンについてきたのか
『ありがとうー!じゃあたまねぎ切って!』
轟「涙出るから嫌だ」
なんとまぁやると言った癖にわがままだ
『たまねぎ』
轟「やだ」
『たまねぎ』
轟「…」
『たまねぎ』
轟「…あぁもう分かったよ」
私からたまねぎを奪い取って切り始める
可愛いなぁ
思わず洋介くんばっかり見てしまっていた
轟「手動かせよ…照れるから」
あ!!!
これは!!貴重なデレ!!!!!
『ううんなんでもないありがとう洋介くん』
轟「会話になってねぇけど」
ううん私の心の中での会話は出来上がってるから大丈夫
轟「Aは…進路どうすんの」
『私は洋介くんと同じ大学行きたいな』
轟「…俺と?」
『うん!そりゃ、ね!一緒にいたいじゃん』
轟「ば…A…そんなことサラッと言うなよ!!」
??
洋介くんの方を見ると少し顔が赤くなっていた
轟「…そんな簡単な理由で進路決めんな」
『簡単な理由じゃないよ、それに、私もやりたいことあるし』
轟「俺行きたいところ山王だけど」
山王かぁ。
山王って、
『偏差値60はあるよ!?』
轟「あぁ」
『私も、頑張るよ!』
轟「A…ほんとアンタってやつは…」
なにか言いたげだったが、洋介くんは
轟「絶対一緒、な」
と私の頭を撫でた
さっきよりも耳が赤くなっている
…洋介くんは意外と照れ屋かもしれない
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作者名:うみちゃん | 作成日時:2023年4月9日 9時