全日制の姫 2 (ページ11)

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姫62 ページ11

1か月はあっというまだ

『暑い…』

8月。暑い。

司｢溶けそう｣

『私もう溶けてると思う』

轟｢元々脳みそは溶けてんだろ｣

『え何それ』

楓｢何でここクーラーねぇんだよ｣

鬼邪高の夏は暑い。

廊下からはうるさい声。

『声だけでも暑苦しいよ…』

半袖の制服を無理やり折って、ノースリーブっぽくした

それなのに暑い

轟｢そういえば。Aこの前…おいそれやめろ今すぐ｣

『へ？そんなにダサいかな？これ』

辻｢ダサくねぇけどな｣

芝｢似合ってると思うけど…轟？耳赤いけど？｣

轟｢は？？何でもねぇよ！｣

司｢Aのそれいい俺もやる｣

『やっても変わんないよ〜…轟くん？大丈夫？』

轟｢…何でもねぇ！ちょっと外行ってくる｣

そう言うと轟くんは外に行ってしまった

楓｢随分とわかりやすい奴だな｣

司｢ほんとだな｣

『？？？？』

芝｢Aは無自覚か…｣

え、私なにか酷いことしたかな

『私謝ってくる！』

辻｢今言ったら多分轟余計ダメになる｣

楓｢落ち着いて待っとけって｣

『そ、そっか』

しばらくして轟くん戻ってきたけど

どこか変だった