姫52 ページ2
『や〜、遅くなっちゃってごめんね』
轟「別にこれくらいどうって事ない」
時刻はちょうど0時を回ったところだ
『お風呂の水道の線が壊れちゃってさー、たい変だったんだよ!』
轟「そうか」
『…大丈夫?』
バイトが終わって、ITOKANから一緒に出る時からずっとこうだ
轟「あぁ」
なんか考えてるような、なんだろう、
『ね、轟くん?』
轟「A…」
急に名前を呼ばれてびっくりした
轟「Aの事、何がなんでも、何があっても守る。俺の側から離れんなよ、絶対」
…これはなに告白ですかなんですかこれは一体
『う、うん』
轟「何顔赤いけど、熱でもあんの?」
めちゃくちゃ顔が熱いのが自分でもわかる
多分赤いとかじゃなくて真っ赤だと思う
『へ?な、ないよ別に!大丈夫!』
轟「そ…あ、着いたぞ。じゃあ、また」
もう気づいたら家に居たみたい
『と…轟くん!』
思ったよりでかい声が出てしまった
轟「どうした」
轟くんの冷静な声にやっぱり私はでかい声を出したなと反省した
『私…さ、轟くんの…轟くんから、離れないから、!』
言えない言えないこんな所で轟くんのこと好きとかタイミングおかしすぎるよね
轟「フッ…何それ、んなの当たり前だろ…じゃあ…」
そう言うと轟くんは私の首に手を回した
轟くんの良い匂いと、少しだけ髪の毛が頬に触れる感覚で、めちゃくちや近くに轟くんがいることを実感する
クラクラしそうなくらい轟くんに包まれてる
前は抱きしめられたけど、なんか今日めっちゃドキドキするな
深夜だから???
違うか
轟「できた」
『え?これ』
私の首にはいつも轟くんが着けてたネックレス
轟「アンタ、離れないって言ったろ?」
ふふっと笑って、「じゃまた明日な」とヒラヒラ手を振って、轟くんは帰った
『ーーーーーっ!!!』
一気に羞恥心が込み上げてきた
もう今日は寝る!ねる!!!!!!!
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作者名:うみちゃん | 作成日時:2023年4月9日 9時