脅し(前編)【太宰治】リク りん様by月詞 ページ10
＜夢主side>
太宰さんを探しに川にやって来た私。
橋の上で出会ったのは思わぬ人だった。
「A…？矢っ張りAだよね？」
『雷鬼、君…』
彼は…まぁ私の元カレというもので。
太宰さん一筋だから未練は全く無いけどね。
彼方も多分そう。そもそも向こうから振ってきたんだし。
「A。今更だとは思うけど…僕とやり直して呉れないか？」
え。
私の予想は早々に裏切られる事となった。
『な、何でそんな急に！？』
「Aと別れて気付いたんだ。僕には君しか居ないって」
そんな事云われても今は太宰さんという恋人がいる訳ですし。
余所見するつもりも、そんな余裕も無い。
『雷鬼君には悪いけど私は其のつもりは無いよ？其れに私には他に大切な人が居るから』
きっぱりと拒絶する。
雷鬼君には申し訳無いけど…
私の決心が伝わったのか、雷鬼君は肩を落とした。
「そっかぁ…………………じゃあ、仕方無いね」
諦めて呉れたみたい。良かった。
そう思った時だった。
雷鬼君が橋の手すりによじ登り始めた。
『一寸？何してるの？』
「Aと一緒に居られない位なら生きてたって意味は無いでしょ？」
何を当たり前の事を、とでも云いたげな顔で雷鬼君は首を傾げた。
「此れで君が僕と付き合ってくれるなら其れも善し、此の儘死んで君の中に僕という存在を刻み込むも善し…何方が善い？」
まるで晩御飯のメニューを訊くかの様に楽しげな彼に恐怖を覚える。
逃げてしまおうか。
でもそうしたら彼は…？
死ぬの？私の所為で？
『あ、えと、い、一回降りよ？其処から』
「嫌だよ。そう云うって事は僕と付き合うつもりは無いんだね？じゃあ」
如何しよ！？
『ま、待って！』
そう叫んだ時だった。
「居た居たA、、って君…何をしているのかい？」
太宰さん…！
きっと此れで助かる筈。
「ちｯ…此れは僕と彼女の問題です。部外者の貴方は口出ししないでください」
「部外者？とんでもないよ。Aは私の恋人なんだから」
其の言葉を聞いた途端、雷鬼君の雰囲気が豹変した。
「そうか…お前が、お前の所為でAが僕を選んで呉れないのか」
『ら、雷鬼君？』
「僕は諦める事にするよ…じゃあねA」
そう云って雷鬼君は飛び降りようと手すりから身を乗り出した…いや、乗り出そうとした。
雷鬼君の体が宙に舞う事は無かった。
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モフ子 - 萌えた、そして死んだ。神という言葉の上を知らないからどういえばいいか分からない、確かなことはこの人たちは神という言葉の上を行く存在だねぇ (2019年8月9日 21時) (
レス) id: 7dc88695a1 (このIDを非表示/違反報告)
りぼん - 奪い合いで花袋と国木田さんお願い出来ますか？ 夢主は国木田さんより年下でお願いします (2019年5月11日 1時) (レス) id: b54d609d72 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬ゆうめ(プロフ) - イムさんさん» 有難うございます！溶けた！？大丈夫ですか！？幸せな溶けをお手伝い出来たのであれば光栄です。 (2019年1月26日 20時) (レス) id: 07bb2550e4 (このIDを非表示/違反報告)
イムさん - お疲れ様でしたぁぁぁぁ!!!! (2019年1月26日 20時) (レス) id: e7f7ec6ca4 (このIDを非表示/違反報告)
イムさん - …………おもしr(溶けた 頑張ってくださいねぇぇぇ！ (2019年1月26日 20時) (レス) id: e7f7ec6ca4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月瀬ゆうめ×月詞 x他1人 | 作成日時：2018年9月11日 14時
