わたしの左手 ars k.nino

初観戦 ページ10

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その日は

ナイターと言うことで

仕事を少し早めにあげて貰った。







「もうね。昨日のうちにビールと枝豆用意したんだ。帰ったら、すぐテレビ見るから。」

嬉しそうに送り出してくれた雅紀に

「はいはい。せいぜい楽しんで来るよ。」

そう言って櫻井さんにも挨拶を済ませて

ロッカーに寄った。








制服から

・・・ここからユニフォーム？

は、さすがに恥ずかしいから

向こうに着いてトイレか何かで着替えるか。

そう思いついて着てきた服に着替えた。








ドームが近付いて来ると

電車の中も見に行くんだろうな。

って人が増えて来た。









駅に降り立つと

「帰りの切符の購入をオススメします！」

なんて駅員さんの声が響いた。

えー？帰り。そんなに混むの？

そう不安になりながらSuicaの残高をチェックした。

定期以外にまず使わないから

いくら残ってるのかも覚えてないな。









人の流れに乗ってドームの真下に来た。

席の場所によって入口が違うからね？

そう言った雅紀の言葉を思い出して

座席表を探して入口に向かった。








回転扉・・・

これ苦手なんだよなー。

周りの人が少し少ない時に・・・







そう思って歩き出したら

後ろから来た人とタイミングが合いすぎて

ぶつかりそうになった。

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