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用件 ページ9

【総悟side】

「百華の方から話があるらしい。情報提供はその後だそうだ。」
朝、近藤さんに集められた俺たちはそう伝えられた。実際は、昨日捕まえたという麻薬常習犯は吉原の自警団が捕まえた奴らしく。

……そういや、Aは自分の事
『吉原自警団 百華の胡蝶でありんす。』
とか言ってたってことはAから呼び出されたってことか。

でもアイツは俺と土方の野郎が真選組って知らないはずだった。

今回、呼び出された意味を頭の中で考えていたが納得するような結果にはたどり着けなかった。
……もしかしたらこの中に真実があんのかも知んねェが信じたくなかった。というのが正しいか。


「オイ、総悟。早く行くぞ。」
土方のうぜー声が聞こえて思考が中断された。死ね土方。
「へーへー。土方さんだけ逝ってきてくだせェ。」
いつもの様に嫌味をかまして俺は一足先に屯所の門へ向かった。
「総悟テメー。それ漢字違ェだろ!」
五月蝿いだけの土方のツッコミを無視して俺は吉原への道を歩きだした。
昨日よりは足取りが軽かったが、嫌な予想が頭の中をのたうち回っていやがった。










いざ吉原に着くと自警団の(かしら)と呼ばれる金髪の女が俺達に話しかけてきた。
「主らが真選組でありんすか?わっちと百華の副頭領から話があるんじゃ。」

そういって案内されたのは屯所じゃ応接間と呼ばれるような所だった。無駄にだだっ広い机と座布団しか、無ぇような部屋。





「遅れてしまってすまなんだ。わっちは、胡蝶と申しんす。以後よしなに。」
ちょっと遅れて入ってきた、金髪の女によると副頭領と呼ばれる女がそう自己紹介した。
あァ、この自己紹介じゃ確実にAだ。土方も分かったらしく常に瞳孔開きっぱなしの目を大きくした。
「主らが真選組の副長と一番隊隊長でありんすか。────なんで二人がいるの?」
やっとこっちをみたAは驚いたように元々大きい目を見開いた。

「主ら知り合いでありんしたか。とりあえず、こちらの用件を伝えさせてくれなんし。」
そういって気まずい話し合いは始まった。

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きなこ(プロフ) - 匿名さん» コメントありがとうございます!自己満足だった小説を読んで頂いて、こうやって褒めて頂いて、嬉しいという言葉じゃ足りない位です!更新がなかなか出来なくてごめんなさい!精一杯頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2019年1月13日 13時) (レス) id: 6b9c59579e (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - もうこの小説大好きです!シリアスさの中に恋愛要素って...技術が素晴らしすぎると思いました!情景描写も心理描写も端的で分かりやすく、人間味溢れる銀魂っぽくて素敵です!もうこの小説好きすぎる...!頑張って下さい! (2019年1月12日 17時) (レス) id: 3ba3df2a95 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ヒジキさん» ありがとうございます!そういって貰えて嬉しいです!! (2018年8月2日 18時) (レス) id: 6b9c59579e (このIDを非表示/違反報告)
ヒジキ(プロフ) - 面白いです!!これからも頑張ってください! (2018年8月2日 1時) (レス) id: 127c0c77c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きなこ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Kinako__uranai  
作成日時:2018年7月18日 13時

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