【銀魂】蝶とサド。【沖田総悟】

協力 ページ8

【胡蝶side】

総悟や土方さんと再会して一日たった今日。
私達、百華が捕らえていた麻薬常習犯を幕府の奴等へ手渡すという話があったと朝集められた。

「しょうがないでありんす。わっちらは、犯人を始末することはできても、更正することはできぬ。奴等を真っ当な人間にする事はできぬ。」
こうやって月詠からの話があっても獲物を横取りされたような百華の奴等から反論があるわけで。
こうなったら、百華のツートップである私と月詠でも完全には止められない。

なにか、いい案でもないかな？
ざわざわする室内でそうやって考えているとあるひとつの打開策が見つかった。
「なぁ、主ら。……その、幕府と協力してみるのはどうでありんすか？」

「胡蝶姉様、何をいってらっしゃるんですか？そんなこと、できるわけないですよ！」

さっきまで反対意見ばかりいっていた子が私に向かって矢の矛先を変えてきた。多分なんでもいいから当たりたいのだろう。
でも、常夜の街である吉原と、幕府の警察が協力なんて結べるはずがない。普通だったら。

でも、もう幕府側は協力を求めているも同然の行動をしている。この時点で普通じゃないはず。

「奴等は、吉原を知らないでありんす。そこに漬け込んで話をすれば向こうが折れるはずじゃ。」
私のこの意見で、取り敢えずはその場をおさめる事ができた。ただ、これが実行されなくてはまた騒ぎだすだろう。どうやって、幕府の警察に、協定を結ばせてみせようか。


．

「なぁ、主。その情報を欲しがってる幕府の警察ってどんな奴等なんでありんすか？」

私は、取り敢えず向こうの事を知らなくては、協力するなんて事は出来ないと思って月詠に情報を聞きにきた。
「主か。……わっちもよく知っているわけではないでありんす。じゃが、向こうの警察組織の名前が真選組ということと今日、その組織の幹部２名がここへ来るらしいということは、知っておる。」

……今日くるんだ。しかも２人も。


．


．


さぁ、どうやって協力させようか。

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