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遊郭 ページ3

【総悟side】

「とっつあん。そりゃねーや。俺と土方さんとあんたで遊郭にいくなんざ。」
俺まだ未成年なんだけどねィ。しかも、遊郭って、女に困るやつがいくところじゃねーんです?
「大丈夫だーよォ。遊郭は遊郭でも吉原だからなぁ。」
全然大丈夫じゃねーだろ。むしろ悪化してんだろ。どうにかしてくれ。

「ただ、遊びに行く訳じゃなくても未成年はつれていくわけには行かねぇだろ。」
もっと言え、土方。お前だけ逝ってこい土方。
「大丈夫だァ。お前らは、麻薬の捜査をして貰うだけだ。」
麻薬か。確かに、警察の仕事ではあるかもしんねーけど。未成年の仕事じゃねーだろ。
「早く行ってこいー、トシィ。総悟ォ。」
まじで行くのかよ。



「なんで俺達が吉原なんざ来なくちゃ行けないんですかィ?」
さっきから、腕に絡み付いてくる女どもがうぜー。
「んな事、俺も知らねぇよ。だが、そんなこと言ってても終わんねーだろ。」
ほんとにお前だけでいけばよかったのによー。
土方コノヤロー、なんで俺までついてこなくちゃいけーねーんです?ここの雌豚どもに興味はねーんですが。
「総悟てめー。聞こえてんだよ。土方死ねとかいってんじゃねェ。これは職務なんだよ。」
あちゃ、ばれてやしたか。というように、軽く舌を出した。それにしても、いくら仕事でも吉原ってとこはいいとこじゃねーや。


「主ら、刀なんて持ってなにしに来たでありんすか?」
頭上から聞こえる凛とした声。この郭言葉は遊女のものだが、遊女は俺たちの上にいるわけねぇ。ということは、
「百華のやつらですかィ?」
「知らねぇよ。ただの遊女じゃねー事は確かだな。」
その時、屋根の上から話しかけてきたやつらが降りてきた。
「吉原自警団 百華の胡蝶でありんす。以後よしなに。」
そう、さっきと同じような声で話しかけてきた女には見覚えがあった。
あのときよりは長くなっているが、黒くまっすぐな髪。綺麗な大きな桃色の目。凛とした声。

「A?Aなんですかィ?」
目の前にいる女が俺の幼なじみなら、この名前で反応するはずだ。
下を向いていた女は、真っ直ぐ俺らの目を見つめてこう言った。
「…………総悟?土方さん?」

やっぱりコイツはAだった。

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 吉原
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きなこ(プロフ) - 匿名さん» コメントありがとうございます!自己満足だった小説を読んで頂いて、こうやって褒めて頂いて、嬉しいという言葉じゃ足りない位です!更新がなかなか出来なくてごめんなさい!精一杯頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2019年1月13日 13時) (レス) id: 6b9c59579e (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - もうこの小説大好きです!シリアスさの中に恋愛要素って...技術が素晴らしすぎると思いました!情景描写も心理描写も端的で分かりやすく、人間味溢れる銀魂っぽくて素敵です!もうこの小説好きすぎる...!頑張って下さい! (2019年1月12日 17時) (レス) id: 3ba3df2a95 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ヒジキさん» ありがとうございます!そういって貰えて嬉しいです!! (2018年8月2日 18時) (レス) id: 6b9c59579e (このIDを非表示/違反報告)
ヒジキ(プロフ) - 面白いです!!これからも頑張ってください! (2018年8月2日 1時) (レス) id: 127c0c77c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きなこ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Kinako__uranai  
作成日時:2018年7月18日 13時

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