悪夢 ページ2
【胡蝶side】
──────ごっ!!
────────ん!!
───────さん!!
───助けて!!総悟ッ!!──
「…………ッ!!」
自分の呼吸の荒らさで目を覚ました。どうやら、昔の夢でも見ていたらしい。
未だに鳴りやまぬ目覚まし時計の音をバックに私は鏡に向かい顔を洗った。
ついでに、窓も開けた。どうせ、窓を開けたところで見えるのは鉄の塊だけなのだけれど。
身支度を整えた私は道場へ向かっていた。と、言いたいところだが、ここ吉原に道場などない。なので、こんな風に部屋で素振りをしている。
「はッ! たァ! はッ! たァ!」
ひたすら、これの繰り返しなのだが案外効くもんで。しかも継続は力なりだし。
「精が出るのう。主、やりすぎは毒じゃぞ?」
戸が開き後ろから煙と共に声が聞こえた。月詠か。毎朝来るけどどうしたんだろ。
「心配しないでおくんなまし。いつもの事でありんす。」
地上では日が落ちた頃。
そろそろ、吉原に客が来る。私達、百華の仕事は掟を破ったものを始末するだけ。
何時ものように暇な時間を刀を磨いて潰していると私の部屋の戸が開いた。
「胡蝶姉様、刀を持った腕のたちそうな男が。」
早速か。折角もうちょっとで完璧に磨き終わるのに。ちょっと残念かも知れないな。
「わっちは後から向かうでありんす。主でも倒せぬ敵では無いじゃろう。」
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きなこ(プロフ) - 匿名さん» コメントありがとうございます!自己満足だった小説を読んで頂いて、こうやって褒めて頂いて、嬉しいという言葉じゃ足りない位です!更新がなかなか出来なくてごめんなさい!精一杯頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2019年1月13日 13時) (レス) id: 6b9c59579e (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - もうこの小説大好きです!シリアスさの中に恋愛要素って...技術が素晴らしすぎると思いました!情景描写も心理描写も端的で分かりやすく、人間味溢れる銀魂っぽくて素敵です!もうこの小説好きすぎる...!頑張って下さい! (2019年1月12日 17時) (レス) id: 3ba3df2a95 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ヒジキさん» ありがとうございます!そういって貰えて嬉しいです!! (2018年8月2日 18時) (レス) id: 6b9c59579e (このIDを非表示/違反報告)
ヒジキ(プロフ) - 面白いです!!これからも頑張ってください! (2018年8月2日 1時) (レス) id: 127c0c77c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きなこ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Kinako__uranai
作成日時:2018年7月18日 13時