story55 薄い本 ページ8
【旦那side】
「銀ちゃん、よかったアルな〜。Aから言い出してくれて。これで一緒に寝る理由ができたネ!」
なんでこいつはこんなにも憎たらしい、卑しい笑顔を浮かべていやがる。俺がさっきの会話でAと寝ることは決まってしまったのか。いやいいんだけどね!?一応あんなんでも、俺の惚れた女だし!?でも、なんでこいつが楽しそうなのかがわかんねぇ。
「んぁ?何言ってんだよ。一人で寝るのがいいに決まってんだろ。」
「痩せ我慢もほどほどにするネ。分かりやすいんだヨ。早くAとこ行ってくればいいアル。」
そういった神楽に押され、普段俺が寝ているへやの前まで来てしまった。
「……何やってんの?Aチャン。」
襖を開けてなかを見るとタンスを漁るAの姿が合った。
「薄い本探してました。」
ソウイウ本を両手にもって振り向いたAは、にたりと笑いを浮かべていた。
「……何やってくれちゃってんのォォォォォ!!ここには神楽もいんだよ!!」
こんなもの持ってる旦那が悪いと思いまーす。とか、なんとか言いながらもタンスの中へと掘り出し物をしまっていった。
「そうだ、旦那。お酒のみましょーよ。私、病気で入院してた訳じゃないんで大丈夫です。」
今のこいつには逆らいにくい。何をしだすかわかんねーし。そう思い冷蔵庫を見ても酒など入ってねーし。
「ほら、いきますよ。旦那。どーせお酒なんて無いでしょ?」
冷蔵庫の中でも見たのか、そいつはそんなことを言って簡単な服装に着替えて出かける準備を始めた。
27人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
百瀬 - アイドル編面白かったです!! 続き楽しみにしています! (2019年1月7日 21時) (レス) id: 327af94932 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - 白桜姫さん» ありがとうごさいます!頑張って続き書きますね(*´∀`) (2018年8月24日 13時) (レス) id: 6b9c59579e (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 番外編めっちゃ面白かったです。続き楽しみにしてます。( *`ω´) (2018年8月23日 1時) (レス) id: feb278e6cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きなこ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Kinako_uranai
作成日時:2018年5月9日 17時