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story35 土下座 ページ36

【Aside】

「Aちゃん。刀が届いたぞ。Aちゃんの舞姫も新しいのにしたらどうだ?」
近藤さんが、声を掛けて来た。あー。この前言ってたやつか。
「近藤さん。私、この刀気に入ってるからいいや。」
どーせ、新しいのって言ったって、音楽聞けるとか、コロコロ付いてるくらいでしょ。そんなの必要ないから。土方も騒いでいないってことは、おんなじ意見か?あーやだやだ。土方と同じとか無いわ。


今日の見回りは、珍しく一人だった。新しいサボり場所を見つけようといつの間にか裏路地に来てしまっていたようだ。そこで奥の方に攘夷志士みたいな奴等が、黒い隊服を囲んでいるのが見えた。囲まれてるのは……土方?とりあえず、見とくか。助けなくでも土方なら大丈夫でしょ。ソレに楽しそうだし。写真撮っとこ、土下座してる。
それから、結構時間がたっても全く動きを見せないので、我慢ができなくなって
「遅い。」
そう言って、尻にその辺の棒切れを刺した。さぁ、斬るか。そう思い、舌で唇を舐めた。
そこで、また黒い隊服がやって来た。そいつのお陰で、私の獲物は一瞬で倒れた。
「真選組隊士が襲われていると思い、かけつけてみれば……こんな所で何をやっている。土方君。」
こいつは……
「お……お前は……い……いと……」
いと……
「えーと。どなたでしたっけ?何か、派手な登場でしたけど。あのー、真選組ですよね?私、真選組総長 沖田Aです。貴方は?」
いつもの真顔で聞く。なに私の獲物横取りしてんだ。伊東の癖に。+土方も凄い嫌そうな顔をしてるし。部下だからな?
「あぁ、それはどうも失礼しました。真選組参謀 伊東鴨太郎です。」
知ってるつの。この上から目線な態度もムカつくわ、なんなんだこいつは。今までの、真選組が変わる気がして少し、不安になった。

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作者名:きなこ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Kinako_uranai  
作成日時:2018年2月5日 13時

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