story26 経歴 ページ27
【Aside】
「どのような経緯で真選組にはいられたんですか?」
「真選組は、女人禁制じゃないんですか?」
「一番隊隊長の姉なんですか?」
ワァワァ騒ぎ立てるごみども。うるせー。つーか梨本。ほくろ引きちぎんぞ。
「おい。雌豚と、雄豚達。この、真選組総長 沖田Aが質問に答えてあげよう。」
黒い笑みを浮かべ、言い放つ。
「じゃあ、どういう経緯で真選組にはいられたんですか?」
さっきも聞いたぞ。しかも違う奴が質問してやがる。しつけーぞ。
「武州で近藤さんの道場で稽古をしていた私達は江戸に出ることが決まった。浪士組になるために。でも、女は募集していなくて。だから私は、男どもを見送ったあと、男装をして江戸へ向かった。
そして浪士組に入った。真選組と名がつき、私達が江戸で警察をできるまで正体は言わなかった。まぁ気づいてたと思うけど。
こういうことだから、真選組は女人禁制。私は、例外だと思って。どうしても入りたいなら私を越えて見せて。」
そう言ってうっすらと笑った。入れないことを物語らせるためだ。あっ。敬語使うの忘れた。まぁ、いいか。
他の質問は出なかったから、部屋に戻った。まぁ聞く気もないが。帰り際近藤さんに非番を貰おう。結局休めなかったからな。
次の日、レディース4でも見ようとテレビをつけると、昨日のインタビュー的なもので聞いたことを花野アナが伝えていた。これで、私も隊服を着たまま堂々と外をうろつけるな。と、何だか少し嬉しくなったことは私の心のなかにしまっておこう。
「おい、A。見廻り行けるよな?行ってこい。」
「上司には敬語を使って話せ。今どき幼稚園児でもできるぞ?幼稚園児未満の知能しかないマヨネーズ依存症は、死んでしまえ。」
土方か。偉そうにすんな。見廻りなんて行きたくないに決まってんだろ。行けても行かねーぞ。
いや?待て。見廻りは、サボれる絶好のチャンスじゃねーか。やっぱ行ってもいいぞ。
「しょーがねー。総悟と一緒なら、行ってもいいぞ。見廻りは二人なんだよなー?上司命令。」
私は、ニヤリと黒い笑みを浮かべた。土方は顔を手で被ったが。
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作者名:きなこ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Kinako_uranai
作成日時:2018年2月5日 13時