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story14 悩み ページ15

【Aside】

土方とアフロの山崎がパトカーから出てきた。そこで、姉上と土方は、目を会わせて固まった。
その後姉上は、ふらりと倒れてしまった。

私は、姉上が起きてくるのを待っているうちに寝ていたようだ。
「うるせェェ!大体オメーはなんでアフロなんだよ!!」
「お前が一番五月蝿いんだよ。」
そう言って起こされた腹いせに、土方に跳びげりをかました。
そこで、静かに襖があいた。
「みなさんなんのお構いもなく申し訳ございません。ミツバを屋敷まで運んでくださったようで、お礼申し上げます。」
そう言って現れたのは、眉毛が太くてなんだかゴツゴツしてるはっきり言って気持ち悪い顔の男。私は、コイツに見覚えがある。屯所で、珍しく資料を見ていた時だ。こいつの名前は
「 転海屋 蔵場当馬と申します。」
ビンゴ…… ───姉上の旦那は真選組の敵だ。
土方も分かったようだ。全くわかってないアフロは、観察失格でいいと思う。
「もしかして、皆さんその制服は……真選組の方ですか。ならばミツバの妹さんや弟さんのご友人……」
────友達
こいつも、けっこう私をイライラさせるな。
「友達なんかじゃねーですよ。」
「友達ではないな。」
私達の揃った声。蔵場は、総悟に今の状況を説明しようとするが、そんなものは、関係がない。
「土方さんじゃありやせんか。こんなところでお会いするたァ奇遇だなァ……どのツラさげて姉上に会いにこれたんでィ。」
睨み会う二人。山崎が止めようとするが、山崎より適任がいる。私だ。
「総悟、土方やめろ。そして土方は、そこのアフロを連れて帰ってくれ。上司命令だ。」
いつもより、少し凄みを出して言った。
本当の自分の心にけじめをつくためでもあったと思う。少し胸が苦しくなった。

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作者名:きなこ | 作者ホームページ:https://twitter.com/Kinako_uranai  
作成日時:2018年2月5日 13時

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