幸せのカタチ

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あいつと巧くんからは


想像出来ない様なお店。



私達は個室の席に通された。




巧「とりあえず乾杯。一緒に仕事できて嬉しかったよ。」


私「ありがとう。お疲れ様。」



二年ぶりに会う私達。



こうやって二人で会うのは、


これが初めて。



巧「でさ、あいつに二歳上の義理の兄貴がいるって知ってた？」


私「えっ？何その話し！」



だよねって苦笑いする巧くん。



巧「俺も二年前、あいつがいなくなる直前に聞いた。」


あいつのお母さんが再婚なのは知ってた。


ってことは、


前の旦那さんとの間にも


お子さんがいたんだ。



私「でも、二歳しか違わないの？」


巧「兄貴を生んですぐに離婚したらしい。それで、親父さんと知り合ってすぐデキ婚して、生まれたのがあいつ。」


理由は、


前の旦那さんの家は、


昔から続く大企業のオーナーで


跡取りの男の子が生まれれば


それでよかった。


あいつのお母さんは、


子供を生む為だけに


お嫁にいった。


生まれた後すぐ、


お母さんは家を追い出されて、


知り合ったのが


今のお父さん。

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